コンサートなど音楽イベントのメタバース!最新事例を紹介
メタバースは多くの人とともに場を共有できるため、イベントに向いています。
コンサートなどの音楽イベントでは、仮想空間ならではの演出も可能です。
メタバースでは、これまでにどのような音楽イベントが開催されたのでしょうか。
最近の代表的な事例をご紹介するとともに、開催されたメタバースのプラットフォームについても解説します。
メタバースコンサート(音楽ライブ)の特徴
メタバース上のコンサートは、メタバースに設置されたステージでアバターが歌い踊るなどのパフォーマンスを繰り広げます。
リアルに近い臨場感が得られ、参加者同士も互いにアバターを動かしてコミュニケーションができます。
バーチャル空間では、アーティストの表現に物理的な制約がないため、瞬時にステージの背景を変えるなど、メタバースならではの自由な表現が可能です。
参加者も場所の制約を受けないため、どこからでも居ながらにして楽しめるのです。大音量で楽しみたい場合には、ボリュームを上げれば対応できます。
メタバースで開催された音楽イベントの事例4選
コロナ禍の影響もあってメタバースは注目を集めました。
ニーズに応えるように開催された最近の3年間の代表的な音楽イベントをご紹介します。
アーティスト、ファンともにモチベーションが高く、メタバースで開催されたイベントの成功事例といえるでしょう。
①サンリオバーチャルフェス
サンリオが主催するVRChatのイベント会場「バーチャルサンリオピューロランド」で開催された音楽フェスティバルです。
2023年1月には、鈴木愛理・スチャダラパー・ヤバイTシャツ屋さん・ピーナッツくん・富士葵のほか、リアル/バーチャルを問わず多彩なアーティストが一堂に会してコンサートが行われました。
ハローキティ・シナモロールなどのサンリオキャラクターズも出演し、参加者同士もオリジナルアバターに着替えて交流できるなど、分野や立場を隔てないイベントとなりました。
②米津玄師・星野源
Epic Gamesが主催するFORTNITEのイベントでは、さまざまな著名アーティストとのコラボレーションイベントが行われています。
米津玄師は2020年8月に、FORTNITE内の非戦闘マップ「パーティロイヤル」にて、アルバム「STRAY SHEEP」のプロモーションを展開しました。
星野源は2022年6月のイベント「サウンドウェーブシリーズ」で、ライブパフォーマンスを披露しました。
参加者には、限定のアバターアイテムが送付されるという、現実のライブイベントさながらの特典も嬉しいところです。
③ヤバイTシャツ屋さん
2022年5月、ぴあが主催するNeoMeのイベント「NeoMe Live Vol.1」にヤバイTシャツ屋さんが登場しました。
アーティストルームをオープンしてディスコグラフィーなどを展示するほか、ショップでは限定コラボグッズが販売され、ファンはグッズを身に付けてライブを盛り上げることができます。
その後、同年12月には第二弾となる NeoMe Live 01 が開催され、これ以降、若いアーティストたちの表現の場となることに期待されています。
④Metaverse Music Festival
MetaTokyoが2022年11月、Decentralandで開催した世界最大級の音楽フェスティバルが「Metaverse Music Festival」です。
世界で活躍するアーティストが出演、日本からは江戸レナ・MISOSHITAなどが参加し、各ステージでライブが繰り広げられました。
ステージ「MetaTokyoエリア」では、アーティストの映像を配信したり、楽曲に合わせてアバターが踊ったりするパフォーマンスが披露され、日本のアーティストの存在を世界に知らしめるイベントとなりました。
音楽イベントが開催されるプラットフォーム4選
ご紹介したようなコンサートが開催されたメタバースは、それぞれがさまざまな特徴を持ったプラットフォームです。
ライブが目的のものや、ゲームとしてのプラットフォーム、SNSライクな交流メインのものなどがあり、日常的に集う人の目的は異なります。
①VRChat(ブイアールチャット)
VRChatは、VRChat Inc.が運営する人気のソーシャルVRプラットフォームです。
パソコンだけで楽しめるモードもありますが、Meta Quest 2 などのヘッドセットを使えばさらに充実した体験ができるでしょう。
VR Chatでは、音楽や交流イベントが豊富に開催されています。興味のある方は、この機会にぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
②FORTNITE(フォートナイト)
FORTNITEはEpic Gamesが運営する三人称視点の対戦型シューティングゲームです。
音楽ライブとしては世界の著名アーティストが参加する「Soundwave Series(サウンドウェーブシリーズ)」が有名です。
ライブイベントはゲームのプレイヤーなら誰でも参加できるため、普段はゲームをやらないという方も登録してみてもよいでしょう。
③NeoMe(ネオミー)
ぴあが運営するバーチャルライブプラットフォームで、スマートフォンアプリとして提供されています。
XR技術を使ったバーチャルライブをメインに、ユーザー同士の交流や、アバターのコーディネートが楽しめるアプリです。
若手パフォーマーに活動の場を提供し、ユーザーとの間のコミュニティづくりを支援しています。
④Decentraland(ディセントラランド)
DecentralandはブロックチェーンやNFTの技術とメタバースを組み合わせた、VR空間で楽しめるブロックチェーンゲームです。
自立分散型組織(DAO)に運営されており、特定の所有者を持たない自由なメタバースを目指しています。
音楽イベントの有料チケットは、仮想通貨イーサリアムをメタバース内の通貨MANAに変換して購入します。
まとめ
メタバースのコンサートは、リアルな音楽イベントに近い臨場感と没入感が得られることや、仮想空間ならではのパフォーマンスを目にすることで、リアルにはない体験ができることが魅力です。
参加すれば、ウェブサイトの紹介記事では分からない体感があるでしょう。
イベントの開催側としてメタバースを音楽イベントに活用したいと考えている場合、いくつかのプラットフォームでイベントに参加することがおすすめです。
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