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【2023年6月】GMOメタバースNEWS(国内)

【2023年6月】GMOメタバースNEWS(国内)

さまざまな業界で活用が広まるメタバースですが、最近ではトラブルも増えており、早急な法整備が求められています。今回の記事では、国内のメタバース関連の法整備に関する最新ニュースなどを紹介していきます。

メタバース活用へ政府指針 「なりすまし」詐欺罪の恐れ 企業の参入後押しへルール整備

政府の知的財産戦略本部などが、メタバースの国内での違法・合法行為に関する指針の策定をすることが判明しました。指針は、知財戦略本部と経済産業省、民間事業者、有識者などからなる官民会合でまとめられます。今回明記されるのは、主に以下の5点とのことです。

  • 有名人へのなりすまし
  • アニメキャラなどを使った2次創作
  • アバターの乗っ取り
  • 模倣品の販売
  • 国境を越えた法的紛争

指針では、メタバース内で有名人に似たアバターを作成し、なりすましをする行為が詐欺罪や名誉毀損罪にあたる可能性がある旨や、アバターの乗っ取りが不正アクセス禁止法に抵触するおそれがある旨などが明記される予定となっています。メタバースを巡っては、こういった問題が実際にさまざまなところで起きています。アメリカでは、エルメスのバーキンをデジタル上で模倣したとして、販売業者が提訴されました。このような商標登録の無断での商標利用は、今回の指針で権利侵害にあたると明記されるとのことです。

また、今回の指針では、メタバース内の知的財産の権利者に対して、利益を還元できる仕組みづくりについても言及されています。具体的には、使用料相当分の補償金と手数料を納めることで、作品の2次利用を暫定的に認める制度が設けられる予定となっています。

メタバース市場は今後さらに拡大していくものと見られ、日本においても法整備が求められています。

.LIVE運営のアップランドが、無料のWebメタバースエンジン「Verse Engine」をリリース

VTuberプロダクション「.LIVE」を運営している株式会社アップランドが、Webメタバースエンジン「Verse Engine」をリリースしました。

Verse Engineは、Webブラウザでアクセスできるメタバース空間を手軽に作成・公開できる無料のメタバースエンジンです。従来のメタバース開発においては、オリジナルのメタバース空間を構築する際に膨大な通信費用がかかることが問題視されていました。Verse Engineでは、P2Pオーバーレイネットワークを利用することでこの問題をクリアしています。これにより、個人の開発者や中小企業がメタバースを気軽に構築できるようになったとのことです。また、アバターやデバイスごとの操作機能などがまとめられたライブラリが用意されており、コードを数行書くだけで3D空間をメタバース化できるようになっています。

Verse Engineは、以下のURLから無料で利用できます。

https://verseengine.cloud/ja/

中山競馬場がメタバースに出現!!日本中央競馬会がバーチャルマーケット2023 Summerに出展決定!

バーチャルマーケットを主催する株式会社HIKKYが、2023年7月15日(土)~30日(日)にかけて開催される第10回『バーチャルマーケット2023 Summer』に中央競馬境界(JRA)が初出展することを発表しました。バーチャルマーケットでは、千葉県船橋市の中山競馬場をメタバース上に再現した「バーチャル中山競馬場」が公開される予定で、リアルに再現されたパドックや芝コース、ダートコースなどを間近で見ることができるとのことです。その他にも、名馬「キタサンブラック」に騎乗してタイムアタックを行うイベントなどが開催される予定となっています。

また、このメタバース会場はイベント終了後も常設され、その後もさまざまなイベントが実施されると発表されています。

DNP、4つの地域課題に注目した自治体向けメタバース・パッケージサービスを提供開始

大日本印刷株式会社(DNP)が、「地域の魅力発信」「産業振興の促進」「相談業務の支援」「地域コミュニティーの活性化」に寄与するパッケージサービスの提供を開始すると発表しました。同社はすでに2021年から、XRの技術を活用した「XRコミュニケーション事業」を展開しているほか、XRロケーションシステム「PARALLEL SITE®(パラレルサイト)」を提供しています。今回は、それらの機能を活用した新たなサービスとなっています。

発表によれば、本サービスは多くの自治体が抱える地域の魅力発信や産業振興など、さまざまな課題にアプローチするサービスで、自治体と協力してすでにさまざまなメタバース空間を構築した実績を持つ同社がノウハウを提供するとのことです。価格は初期費用が200万円(税抜)から、月額利用料が30万円(税抜)からと発表されています。

まとめ

さまざまな業界がメタバースに参入し、サービスを提供し始めています。一方でメタバース上での知的財産権や著作権などを巡っては、まだ法整備が進んでいない状況です。今後の国の方針にも注目が集まっています。

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GMOメタバースラボは、既存のメタバースプラットフォームへの参入から自社専用のメタバース空間の設計、その他のメタバースに関する各種支援まで、あらゆるニーズに対応します。具体的なご相談やご興味のある方は、こちらからお気軽にご連絡ください。

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