NFTの成功事例7選|特性を活かした活用方法を紹介
国内外問わず、NFTは多種多様な分野で活用されています。そこで今回は、国内と海外それぞれのNFT活用の成功事例について、NFTとは何かやメリットとデメリットとともにご紹介します。
国内でのNFT活用の成功事例4選
最近では、国内でもNFTを活用する事例が増えてきました。そこでまずは、国内でのNFT活用の成功事例4選をご紹介します。
デジタルクリエイター作のVRアート販売事例
デジタルクリエイターが作ったVRアートが、NFTを活用して販売されました。
これまで、VRアートなどのデジタルデータは著作権や価値が不透明であり、複製やデータの改ざんが第三者に行われやすいことが問題視されていました。しかし、NFTを活用することでVRアートにも実物のアートのように著作権を明確化したり、価値を見出すことができるようになったことで、VRアートの販売が可能となったのです。
販売されているVRアートを購入した人は、そのアートを保有することはもちろん、自由に販売することもできます。
Perfumeの3Dデータ販売事例
日本を代表する音楽ユニット「Perfume」が、3Dデータを販売しました。これは、Netflixで配信されていた「Perfume Imaginary Museum “Time Warp”」で使用したデータを軸として、パフォーマンスとして披露された振り付けからメンバーの象徴的なポーズを3Dデータにして販売したものです。
落札額は約325万円(20000MATIC)であり、新たなエンターテインメントの形として大きな話題となりました。
吉本興業の撮りおろしコント販売事例
吉本興業は、NFTを活用して撮りおろしコントの販売を開始しました。これは、撮りおろしコントを購入することで、そのコント動画が自分の所有権となるというものです。購入した撮りおろしコントの動画は自分で持ったままにすることはもちろん、誰かにあげたり販売することもできます。
買っても売ってもその芸人を応援できるため、好きな芸人を応援したいという気持ちから購入しているファンも多いといえます。
UniCaskのウィスキー樽小口所有の事例
UniCaskでは、小口化した樽にNFTを紐付けて発行しています。購入することで、UniCaskのウィスキー樽と、そこで熟成されるウィスキーの小口所有が可能です。
UniCaskのNFTは「Cask NFT」とされており、「Cask NFT」を保有することでUniCaskが運営するゲームに参加できます。
ウィスキー樽の小口所有だけではなく、ゲームに参加できるように、さまざまな権利を獲得できるNFTです。
海外でのNFT活用の成功事例3選
海外では、日本よりもNFTが広く活用されています。そこでここからは、海外でのNFT活用の成功事例を3つに厳選してご紹介します。
NFTゲーム「Axie Infinity」の事例
「Axie Infinity」はNFTゲームです。現在NFTゲームは多数ありますが、「Axie Infinity」はそれらの元祖ともいえるゲームです。
Axie(アクシー)と呼ばれるモンスターをNFTとして収集した上で戦わせる対戦ゲームで、2018年にベトナムの企業が開発しました。
「Axie Infinity」は対戦ゲームを楽しめるだけではなく、エコシステムに貢献することでプレイヤーはゲーム内で暗号資産を獲得できます。
NBAのデジタルカード販売事例
NBAでは、デジタルカードを販売できるプラットフォーム「NBA Top Shot」を提供しています。NBA Top Shotは、人気のトレーディングカードのデジタルプラットフォームで、これまでに120万人以上のユーザーが利用しています。
NBA Top Shotが人気を集めている理由は、従来のプラットフォームとは違ってNFTが活用されているためです。NFTを活用することで、デジタルトレーディングカードの販売や収集、展示ができます。
NFTに注力する「GUCCI」の各事例
日本でもお馴染みの高級ブランド「GUCCI」は、複数のNFT事業を展開しています。例えば、Gucci Vault LANDはメタバースプラットフォーム「The Sandbox」内のLAND上に展開されているブランドで、メタバース内でファッションアイテムやNFTを販売しています。
また「SUPERPLASTIC」とのコラボNFTの「SUPER GUCCI」では、SUPERPLASTICの人気キャラクター「SuperJanky」の作品を10種類、NFTとして販売しました。
NFTとは|データの唯一性を証明する技術
そもそもNFTとは、「Non-Fungible Token」の頭文字を取った言葉で、「非代替性トークン」という意味をもつ言葉です。ブロックチェーン技術を用いることで、これまで偽造や改ざんが問題視されていたデジタルデータの所有権や著作権を透明化できるようになりました。
物理的なものに置き換えると、購入者の名前や座席番号が記載されているコンサートチケットは、他の人が利用できないためNFTだといえるでしょう。一方で、硬貨や紙幣のように、誰でも同じ価値として扱えるものが「代替可能トークン」です。
NFTを購入する方法
NFTを購入する際は、仮想通貨を使います。そのため、まずは仮想通貨用の口座を開設しましょう。口座を開設したら仮想通貨を購入し、その仮想通貨を使ってNFTを購入します。
売買が成立したNFTの所有権は購入者に移ります。購入者は、そのNFTを自身で保有しても転売しても構いません。ただし、転売した場合は取引額の数%が作者に還元されます。つまり、NFT作成者は、取引が行われるたび、長期的に利益を得続けることができるのです。
NFTマーケットプレイスとは
NFTマーケットプレイスとは、NFTを活用したデジタルデータを売買できるプラットフォームのことです。NFTマーケットプレイスには、デジタルアート・音楽・映像・ゲーム・ゲームアイテム・アバターなど多種多様なNFTが販売されています。
NFTマーケットプレイスごとに取り扱い商品が異なり、使用できる仮想通貨も異なるため、売買したいNFTを取り扱っているNFTマーケットプレイスを選ぶ必要があります。また、そのNFTマーケットプレイスに対応した仮想通貨を持っていない場合は、仮想通貨を購入するための口座開設も必要です。
NFTを活用するメリット
NFTを活用することには、デジタルデータの希少価値を保持できるというメリットがあります。これまで、デジタルデータは所有権が不透明であったことから、データを改ざんされたり複製されたりしていました。しかし、NFTの技術で所有権を明確化することで複製や改ざんができにくくなり、希少価値を保持できるようになったのです。
また、誰でも購入や販売ができる点もメリットです。NFTは、NFTマーケットプレイスを活用すれば簡単に取引ができます。自分の作ったデジタルデータを販売したい場合も、販売は比較的容易といえるでしょう。
NFTが持つデメリット
NFTには、法整備が十分にできていないというデメリットがあります。NFTの盗作は多く出回っており、取り締まりは急務とされています。
また、仮想通貨の価格次第で価値が上下したり、芸術品のようなものは個人の価値で価格が左右されたりする点もリスクです。中には、デジタルデータを購入して価値が上がったタイミングで乗る転売を目的とした投資家も存在します。しかし、デジタルデータは必ずしも価格が上がるとは限らず、仮想通貨の価格変動で価値が暴落するリスクもあります。
まとめ
NFTは、デジタルデータに唯一性を持たせられる画期的な技術です。世界中で更に広がりを見せていますが、今後も様々な分野で活用されることが予想されます。
今後、NFTはどのような分野で活用されるのでしょうか。
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