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MRとは?「Apple Vision Pro」の発表で注目を集めるMRとメタバースの関連性を解説!

MRとは?「Apple Vision Pro」の発表で注目を集めるMRとメタバースの関連性を解説!

先日、AppleがMRヘッドセット「Apple Vision Pro」を発表したことで、MRに急激に注目が集まっています。今回の記事では、MRとはなにかを説明するとともにMRとメタバースとの関連性について解説します。

MRとは?

まず、MRという言葉の意味から確認していきましょう。

MR(Mixed Reality)とは?

MRは、「Mixed Reality」の略称で、日本語では複合現実などと呼ばれています。ゴーグルなどを装着することで現実空間に仮想のディスプレイを表示させる技術のことです。MRゴーグルのカメラが現実の空間の広さ・形状などを認識し、そこにホログラムを投影させるという仕組みになっています。

なお、MRは最近特に注目を集めている分野で、市場規模も年々拡大しています。アメリカの市場分析会社Market Research Futureが公表した調査レポート「Mixed Reality Market Report: Information by Component, Vertical, Product, and Region – Global Forecast until 2030」によれば、2022年から2030年までの間にMR市場は年に約43.28%成長し、市場規模は92億1,000万ドルにものぼるとのことです。

VR/AR/XRとの違い

MRと同じ文脈で使われることの多い言葉として、VR、AR、XRが挙げられます。ここからは、この3つとMRの違いを解説します。

VR(Virtual Reality)は、「仮想現実」と呼ばれるもので、ゴーグルなどを装着し、視界に仮想空間を展開させる技術です。MRと違ってゴーグル装着中は全面にバーチャル空間が広がるため、現実世界は見えません。

AR(Augmented Reality)は「拡張現実」と呼ばれるもので、スマートフォンやタブレットなどを用いて現実世界にCGを投影させる技術です。日本で人気を博したスマートフォン向け位置情報ゲームアプリ「ポケモン GO」にも、ARの技術が用いられています。VRと違って現実世界にデータが表示されるのが特徴ですが、ARは決まった角度からしか見られないなどの制約があり、自由度が比較的低い傾向にあります。

一方MRは、360度全体を見回せたり、表示されるオブジェクトを操作したりすることも可能なサービスが多く、VRとARの中間のような立ち位置にあります。

XR(Cross Reality/Extended Reality)は、ここまで紹介してきた、VRやAR、MRなどの現実世界と仮想世界を融合させる技術の総称です。さまざまな技術を表すという意味を込めて、変数を表すxを使って「xR」と表記されることもあります。

Appleが発表した「Apple Vision Pro」とは

続いて、Appleが発表したMRゴーグル「Apple Vision Pro」について紹介します。

「Apple Vision Pro」は、2023年6月5日、アメリカのApple社が発表した同社初のMRヘッドセットです。毎年開催している開発会議「WWDC23」にて発表され、2024年の初めにアメリカでの販売が予定されています。

「vision OS」という独自のOSを採用し、高いパフォーマンスを実現しているのが特徴で、コントローラーはなく、操作は音声や視線認識、手のモーションなどによって行うとのことです。また、VRではなくMRヘッドセットとなっているため、ヘッドセットを着用したままでも周囲の人とコミュニケーションできるようになっています。

Apple社がMRヘッドセットを発表したことで、MRに大きな注目が集まり、最近ではVision Pro向けのソフトの開発などが急速に進められています。

MRの活用方法

MR

MRの活用は、すでにさまざまな業界で始まっています。例えば、自動車業界では、現実世界と同じ自動車のオブジェクトを作成し、それを現実世界に表示させることで、実際のサイズ感や立体的なデザインのイメージをしやすくするといった用途で用いられています。その他にも、医療業界においては、熟練看護師の視線の動きをMRデバイスで録画し、新人看護師に見てもらうことで効率的な動きを学ぶといった使い方もされています。

MRの技術はメタバースに何をもたらす?

では、MRはメタバースとどのような関係にあるのでしょうか。最後に、MRがメタバースに何をもたらすのかについて解説します。

現状、メタバースはMRよりもVRと組み合わせられることが多く、VRゴーグルを使ってメタバース空間にアクセスするサービスがほとんどです。ただ、MRもメタバースと相性が良いため、今後はMRとメタバースを組み合わせたサービスも増えていくのではないかと考えられています。

例えば、メタバース空間で現実世界の商品を購入する場合、MRであれば現実空間上に購入する商品を表示させるといったことも可能なため、購入前に正確なサイズ感を知ることができます。このように、MRならではの特性をいかしたサービスが今後は登場していくのではないかと思われます。

まとめ

MRは現実世界と仮想世界をつなぐ技術であり、Apple Vision Proの登場で一躍注目を浴びるようになりました。今後はMR関連の技術開発が進み、メタバースと組み合わせた新たなサービスなども続々と登場していくものと思われます。

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