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【2023年7月】GMOメタバースNEWS(国内)

【2023年7月】GMOメタバースNEWS(国内)

最近ではclusterが教育機関で無償化されるなど、メタバース利用がさらに広がりを見せています。今回は2023年7月までに起きたニュースを紹介していきます。

メタバース「cluster」、授業や部活における教育機関での利用の無償化を発表

7月11日に開催された「日本のICT教育を加速するバーチャル空間の可能性:教育向けクラスター トークセッション」にて、国内最大規模のメタバースプラットフォーム「cluster」を運営するクラスター株式会社が、教育機関でのcluster無償化を発表しました。また、今回の発表では、「授業・部活」でのclusterの利用の無償化と同時に活用のためのガイドライン「Educators Guide」が公表されました。ダウンロードは無料で、授業で使用する教材としての利用料金も無償となっています。本ガイドラインは以下のページから確認できます。

https://www.educator.cluster.mu/

同社によれば、最近中高校生からスタジオの見学やメタバースに関するインタビューなどの依頼を受けることが増え、メタバースへの興味関心も高まっていることからclusterの無償化とガイドラインの発表に踏み切ったとのことです。

今回の発表に際して同社代表取締役CEOを務める加藤直人氏は、「『メタバース』はまだ生まれたばかりの世界。これからのメタバースをどのようにしていくか、どのように広げていくか。今回リリースした『Cluster Educators Guide』を使っていただき、自由に自分の妄想を具現化してみてください。我々と一緒に、世界を変えていきましょう」とコメントしています。

同社が提供する「cluster」は、累計動員数が2,000万人を超える国内最大規模のメタバースプラットフォームであり、さまざまな企業や団体が音楽ライブやカンファレンスなどを開催しています。また、同社は仮想空間上に渋谷の街を再現した渋谷区公認の「バーチャル渋谷」やポケモンのバーチャル遊園地「ポケモンバーチャルフェスト」の制作運営を担うなど、メタバースイベント事業者としても知られています。

Meta Questにて「Roblox(ロブロックス)」のオープンベータ版がリリース

7月12日、アメリカのRoblox社がMeta Quest向けの「Roblox」オープンベータ版を数週間以内にリリースすることを発表しました。今回対応するVRは「Meta Quest2」と「Meta Quest Pro」の2機種とのことです。

同社はオンラインゲーミングプラットフォーム「Roblox(ロブロックス)」を提供し、世界的な人気を集めていましたが、これまでRobloxにはMeta Quest版がなかったため、Meta Questで遊ぶ場合はPCと接続する必要がありました。Meta Quest版がリリースされたことで、PCにつながなくてもMeta Quest単体でプレイできるようになります。また、リリースに先駆けて、開発者向けにMeta Quest2とMeta Quest Proに対応するコンテンツを作成するための設定が追加されました。

Robloxは、プレイヤーがゲームを制作できるほか、他プレイヤーが制作したゲームをプレイできるプラットフォームとして、世界中から人気を集めています。2023年5月の第1四半期決算では、日間のアクティブユーザー数は6,610万人を記録、第1四半期のユーザー総滞在時間は145億時間にのぼるというデータが公表されました。また、2023年6月には「OpenXR」のサポート開始のためのアップデートが実施されるなど、同社はVR開発へのサポートの充実を図っています。

総務省、「Web3時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会」の報告書案について公開意見募集

総務省が、「Web3時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会」の報告書(案)について、公開意見の募集を行いました。募集期間は2023年6月17日から2023年7月9日までの期間で、7月18日には、提出された意見をもとに作成された報告書が公表されました。

総務省は2022年8月から「Web3時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会」を実施し、web3およびメタバースの利活用に際した課題整理のための議論を続けていました。2023年6月16日に公表された報告書案では、主な検討課題として以下の6つを指摘しています。

  • アバターに係る課題
  • プラットフォーム間の相互運用性
  • メタバース構築時・利活用時に係る課題
  • データの取得・利用に係る課題
  • ユーザインタフェース(UI)・ユーザ体験(UX)に係る課題
  • メタバースの動向/社会的な影響

総務省が整理したこれらの課題について、一般からの意見を広く募集し、集められた意見をもとに報告書が取りまとめられました。公開意見をもとに作成された報告書については、以下のページから確認することができます。

https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01iicp01_02000120.html

まとめ

特に注目を集めたのが、clusterが教育機関の利用を無償化するというニュースです。無償化に伴い、これまで以上に教育機関でのメタバース活用が広まっていくものと思われます。

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