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【2023年7月】GMOメタバースNEWS(海外)

【2023年7月】GMOメタバースNEWS(海外)

最近ではAppleがMRゴーグルを発表した影響で、世界各国でメタバース開発が盛り上がりを見せています。今回は、2023年7月までの海外の最新メタバース記事を紹介していきます。

独シーメンス社、20億ユーロを産業用メタバースの分野に投資

7月13日、ドイツの製造業大手シーメンス社が、産業用メタバースの分野に総額20億ユーロを投資する大規模な投資計画に着手し始めたことを公表しました。

投資計画の目玉の一つとなっているのが、ドイツの学術都市エルランゲンの技術都市建設です。同社はすでにエラルゲンの製造施設をバーチャル上にデジタルツインとして再現しており、デジタルツインを用いて綿密なシミュレーションを行い、施設内の設計や生産プロセスなどの最適化を図っています。

なお、今回発表された20億ユーロのうち10億ユーロは、ドイツ国内の既存の拠点の生産力向上や技術都市の建設に使われるとのことです。投資計画の発表が行われた会場には、ドイツのショルツ首相も出席。シーメンス社はグリーンエネルギーの供給・貯蔵およびインフラ強化の分野でドイツのエルランゲン市政府と協力していることからも、ドイツが産業用メタバースに力を入れていることがわかります。

NASAが火星研究にVRを活用中。AIと組み合わせ3Dデータ分析も

6月24日、アメリカ航空宇宙局(NASA)が、火星探査で得た画像データでバーチャル空間を構築していることを公式ホームページで公表しました。

同ホームページによれば、NASAは南カリフォルニアのジェット推進研究所(JPL)で、データ可視化研究の一環として、VRとMRの実験を行っているとのことです。実験の目的は、火星をバーチャル空間で再現することで、物体のサイズ感や位置関係を正しく把握できるようにするためだといいます。

NASAはこれまでも、Epic Gamesと協力して宇宙飛行士が訓練するためのVRの火星シミュレーションを作成するなど、研究にVRを積極的に活用してきました。JPLのHuman Centered Design Groupの責任者を務めるScott Davidoff氏は、「火星の画像を見るのと実際火星の峡谷を歩くのとでは、全く違った経験になる」と話しています。火星探査で得たデータは平面画像ですが、VRを活用してより正確な距離感・サイズ感の火星のデータを仮想空間上に再現することで、より多面的な情報を得られるようになるとのことです。

Unityが「Vision Pro」向けにvisionOS版のUnity開発ベータプログラムをリリース

7月19日、ゲーム開発プラットフォーム「Unity」を提供するUnity Technologies社が、visionOS版のUnity開発ベータプログラムをリリースしました。このプログラムでは、先日Appleが発表した「Vision Pro」向けのゲームやアプリの作成が可能となっているほか、既存コンテンツの移植にも対応。既存のUnityの操作感でVision Pro向けの開発ができるようになっているとのことです。

なお、6月6日に開催されたAppleの年次開発者向けイベント「WWDC23」で、AppleはMRデバイス「Vision Pro」を発表しましたが、Unity Technologies社は同イベント内でVision ProへのUnityの対応を発表し、ベータプログラムへの事前参加の申し込みを受け付けていました。

今回のベータプログラムには、visionOS向けのゲーム開発フレームワーク「PolySpatial」が含まれており、ユーザーはvision OSで動作するプログラムの開発ができるほか、Apple Vision Proの機能を活用できるようになっています。また、Appleの開発フレームワーク「Reality kit」と組み合わせて使うことで、vision OSを使ったアプリと同様の見た目や操作感を備えたプログラムをUnityで作成できるようになっているとのことです。

BMWグループ企業BMW Motorrad社がオートバイ用スマートグラスを発表

7月7日、ドイツの自動車メーカーBMWの自動二輪車生産販売部門であるBMW Motorradが、オートバイ用スマートグラス「BMW Motorrad ConnectedRide Smartglasses」を発表しました。同製品はカナダで2023年後半に発売予定となっています。

ConnectedRide Smartglassesは、自動車分野で使用されているHUDの技術を採用しており、Bluetoothでアプリと接続することで、ナビゲーションや速度をライダーの視界上に表示できます。操作はバイクのハンドルに取り付け可能な専用のコントローラーで行うとのことで、ケースとUSB充電ケーブルもセットで、最大連続使用時間は10時間。現時点ではカナダで2023年後半に発売予定とだけ発表されており、価格などの詳細情報は発売日が近くなってから公表されるとのことです。

まとめ

Vision Pro向けの開発プラットフォームがリリースされるなど、最近ではさらにメタバース開発が盛んになっています。また、さまざまな業界が積極的に投資を行っており、今後もメタバースのさらなる発展に目が離せません。

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