【2023年最新】国内でも盛んになってきた世界を席巻するメタバースの取り組みを紹介
オリジナルのアバターを作り、仮想空間で生活したり不動産やオリジナルのゲームなどを売買できるメタバース。メタバースはその技術の高さと注目度から、大手企業もビジネスシーンに活用するなど、国内でもさらに盛んになりつつあります。
今回は、そんなメタバースの取り組み事例を、メタバースに関わる技術の発展とともにご紹介します。
メタバースにかかわる技術の発展3選
メタバースが世界中で大きな注目を集め、さまざまなシーンで活用されるようになったのは、メタバースに関わる技術が発展したからです。その技術とは主にVR技術、分散型メタバースサービス、AI・ブロックチェーン・IoTなど新興技術などが挙げられます。
ここからは、メタバースに関わる技術の発展について詳しく見ていきましょう。
VR技術の進歩
VR(バーチャルリアリティ)は、メタバースに大きく関係しています。VRは、VRヘッドセットを装着することであたかも本当に仮想空間にいるような体験ができるものです。2016年ごろに各社がVRヘッドセットを販売し、世界的に注目を集めましたが2018年ごろになると予想を下回る成長にとどまりました。しかし、2019年に低価格のVRヘッドセットが登場したり、ソフトウェアやプラットフォームの拡充などにより、マニア以外のライト層にも手軽に楽しんでもらえるようになったことで、人気が回復及び上昇しました。今後もVR市場は大きく成長していくことが予想されており、メタバースの発展にも影響するでしょう。
分散型メタバースサービスの開発
分散型メタバースサービスが開発されたことも、メタバースに大きく関係しています。
現在、新たなインターネットの形として「ウェブ3.0」が広がりつつあります。ウェブ3.0とはブロックチェーンを用いた様々な活用方法のことで、ブロックチェーンを活用することで中央集権的組織によらない活動を実現できるのです。
例えば、メタバースプラットフォームの一つである「The Sandbox」は脱中央集権・分散性という思想を掲げています。脱中央集権・分散性の思想を実現するために、NFTによるアセットの管理やトークンによるDAO型のガバナンスを組み込んでいるのです。
AI・ブロックチェーン・IoTなどその他の新興技術との統合
新興技術との統合もメタバースに関係しています。
新興技術とは、AIやブロックチェーン、IoTなどのことです。例えば、メタバースとAIを統合することでデザインスキルのない人でも仮想空間内にオリジナルのアバターを作成できます。また、自然言語処理の研究が進んでいることで、メタバース内でAIと友達や恋人になることもできるのです。
このように、AI以外にも新興技術との統合によりメタバースは発展しています。
メタバースを活用した取り組み3選
現在、メタバースはさまざまなシーンで活用され始めています。メタバースは仮想空間に関する知識を持った人しか利用できないものではなく、身の回りでも活用されつつあるのです。
そこでここからは、メタバースを活用した取り組みを3つご紹介します。
メタバースによる学習支援
メタバースは学習支援に活用されています。具体的な取り組みとして、オンライン不登校支援プログラムやメタバース授業などが展開されています。
オンライン不登校支援プログラムは、不登校を含む長期欠席生徒を対象に自宅にいながら学びの場を確保するメタバースの取り組みです。近年不登校生徒が増加しており、国や各自治体は不登校生徒をサポートする教育支援センターなどを設置しました。しかし、思うような成果は得られず不登校生徒の学習の遅れが懸念されています。そんな中、メタバースは自宅にいながら仮想空間で学習できる場を設けたり、相談できる場所を提供しているのです。
メタバースをもとにしたゲームの発展
メタバースはゲームの発展にも活用されています。
ゲームと一言で言ってもさまざまな種類がありますが、メタバースは新たなゲームの形としてオンライン上の仮想世界で遊べるメタバースゲームを展開しています。例えば、「あつまれどうぶつの森」「フォートナイト」「マインクラフト」はメタバースゲームです。
メタバースゲームをプレイすることで、ゲームの収益を得られるというメリットがあります。ただし、ゲームのプレイには初期費用がかかるため、ゲームの収益によっては赤字になるリスクもあります。
その他メタバースを活用したビジネスの増加
メタバースはビジネスシーンでも広く活用されています。例えば、三越伊勢丹ホールディングスの「REV WORLDS」は新宿東口の街の一部エリア及び伊勢丹新宿店がリアルに再現された仮想空間にアクセスできるプラットフォームです。三越伊勢丹新宿店内の商品で気になるものがあれば、オンラインストアに遷移して実際に商品を購入できます。
他にも、ANA NEOの「SKY WHALE」はアバターを通して仮想空間を旅行したり、ショッピングすることができます。旅行は現代の日本や世界だけではなく、戦国時代など過去の世界も可能。リアルでありながらこれまでにない旅行体験ができます。
まとめ
世界的に高い注目を集め、日本でも話題を集めているメタバース。今後も技術の進化により、さまざまな場所で活用されるでしょう。
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