Metaverse

【2023年11月】GMOメタバースNEWS

【2023年11月】GMOメタバースNEWS

今月も、国内・海外ともにさまざまなメタバースのニュースが報じられました。今回は、その中でも国内・海外それぞれのニュースを2つずつピックアップして紹介していきます。

横須賀市、VRChat内に「メタバースヨコスカ」をオープン、鳥取県倉吉市は「バーチャル倉吉(α版)」を公開

神奈川県横須賀市は、2023年10月27日に横須賀市公式ワールド「メタバースヨコスカ」プロジェクトの第一弾として、「DOBUITA & MIKASA WORLD」をVRChat内にオープンさせました。このメタバース空間は、同市の観光名所としても知られるドブ板通り商店街と三笠公園をモチーフにしたもので、近未来の横須賀をイメージして作られています。なお、12月中には幻想的なワールド「SARUSHIMA World」がオープン予定となっています。オープンに合わせてECサイト「BOOTH」では、スカジャンなどの3Dモデルが無料配布されました。

また、11月20日には、鳥取県倉吉市が「バーチャル倉吉」のα版を公開しました。バーチャル倉吉内では、重要伝統的建造物群保存地区の「白壁土蔵群」や倉吉の町並みなどが再現されています。なお、このプロジェクトは、2025年の「鳥取県立美術館」開館に向けた町おこしプロジェクトとして立ち上げられたもので、こちらもVRChatからアクセスすることができます。

名古屋市図書館、開館100年を記念して「NAGOYAメタバース図書館」をオープン

愛知県名古屋市にある名古屋市図書館は、2023年11月30日、開館100年を記念して「NAGOYAメタバース図書館」をオープンしました。メタバース空間内は「現代の図書館」「過去の図書館」「未来の図書館」の3つのセクションに区切られており、現在は現代の図書館のみにアクセスすることができます。過去の図書館、未来の図書館は2024年1月末にオープン予定とのことです。図書館内では、太宰治の『人間失格』やサン・テグジュペリの『星の王子さま』などが読めるようになっており、メタバース空間ならではの読書体験が楽しめます。また、名古屋市図書館の司書によるストーリーテリングの会が定期的に開催されているとのことです。

なお、このメタバース図書館は2023年11月30日から2024年3月31日までの期間限定となっており、PCやスマートフォン、VRデバイスからメタバースプラットフォーム「Spatial」内アクセスすることで誰でも利用できます。

XRHealth,HTCなどと共同で宇宙飛行士のメンタルケアのためのVR提供を発表

2023年11月3日、ヘルスケアプラットフォーム「XRHealth」を提供しているXRHealth社は、Nord-Space Aps社、HTC VIVEと共同で、VRヘッドセットを国際宇宙ステーション(ISS)に送ることを発表しました。

発表によれば、3社は宇宙のマイクログラビティ条件に対応するように特別に開発・適応されたシミュレーターモードを備えた「VIVE Focus 3ヘッドセット」を開発したとのことです。過去にもマイクログラビティ環境でVRヘッドセットを利用する試みは実施されてきましたが、従来のVRヘッドセットはまともに使えませんでした。というのも、一般的なVRヘッドセットは重力のベクトルによって向きを合わせているため、重力ベクトルのないマイクログラビティ環境ではまともに使えないほどのドリフトが生じてしまうためです。今回開発されたヘッドセットでは、これらの問題を解消するためにコントローラーをアンカーポイントとして利用する特別なトラッキング手法が採用されているといいます。

送られたVRヘッドセットは宇宙任務中に宇宙飛行士のメンタルケアに活用される予定となっています。なお、最初に利用するのは、デンマークの宇宙飛行士であるアンドレアス・モーゲンセン氏とのことです。

Metaが中国IT大手テンセントと契約、中国で新型VRヘッドセット販売か

アメリカのMeta社は、同社の新たな廉価版のVRヘッドセットを中国で販売する契約を、中国の大手IT企業として知られる騰訊控股(テンセント・ホールディングス)と締結したことが米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによって報じられました。

報道によれば、テンセントはMeta社の提供するヘッドセットを中国で独占的に販売するのではないかと見られています。来年2024年の後半にも販売が開始される見込みとのことです。また、中国で新たに販売される廉価版のVRヘッドセットでは、価格を抑えるために同社の「Meta Quest3」よりも安価なレンズが用いられる予定だといいます。

なお、Meta社の提供するSNS「Facebook」は、2009年より中国国内での使用が禁止されており、現在も利用できない状態が続いています。

まとめ

国内では、自治体のメタバース活用に関するニュースが続き、活用方法にも広がりが見られました。海外のニュースを見ると、宇宙でのVR利用のニュースが報じられるなど、VRのさらなる可能性に注目が集まっています。

GMOメタバースラボについて

GMOメタバースラボは、既存のメタバースプラットフォームへの参入から自社専用のメタバース空間の設計、その他のメタバースに関する各種支援まで、あらゆるニーズに対応します。具体的なご相談やご興味のある方は、こちらからお気軽にご連絡ください。

▼新着情報をいち早く知りたい方はこちらへ▼

プロフィール
GMOメタバースラボ
メタバース技術やブロックチェーン技術を活用した各種Web3サービスに関する調査・分析をするとともに、メタバースを活用したビジネスの立ち上げ・展開をサポートする各種ソリューションを提供いたします。メタバースにおけるビジネスを拡大し、企業の課題解決はもちろん、ユーザーへの新たな体験を提供することで、Web3時代の新たな文化を創成してまいります。
CONTACT US

メタバース/NFTに関することならお気軽にご相談ください

フォームからのお問い合わせ

GMOメタバースラボへのお問い合わせはこちらのフォームよりご連絡ください。

LINE公式アカウント

GMOメタバースラボ公式LINEアカウントです。メタバース・NFT情報をお届けいたします。