【2023年3月】GMOメタバースNEWS(国内)
近年、メタバースが世界的に広がり続けていますが、2023年3月も様々な場所でメタバースが活用されています。そこで今回は、2023年3月の国内のGMOメタバースニュースをご紹介します。
30~50代経営者の73%がメタバースという言葉を知っていると回答。メタバースを正しく理解しているのは28%【メタバースに関するアンケート】
2023年2月15日、STRATEが「メタバースに関するアンケート」を実施しました。このアンケートは、全国の30歳〜59歳の経営者及び役員300人に行われたものです。
[調査概要]
対象者:全国の30歳〜59歳の男女/経営者・役員
サンプル数:300人
居住地:宮城県,東京都,愛知県,大阪府,福岡県
調査方法:ネットリサーチ
アンケート実施日:2023年2月15日
2023年3月、アンケート結果が公表されました。このアンケートによると、30〜50代経営者の73%が「メタバースという言葉を知っている」と回答しており、メタバースを正しく理解しているのは28%であることがわかっています。
このことから、メタバース自体は知っているものの、具体的にどのようなものなのかはまだ広く知られていないことが判明しました。
今後、どのようにメタバースの知識を普及していくのかが課題となるでしょう。
KDDIがメタバース新戦略 携帯キャリアのノウハウ駆使
メタバースを中心に「非代替性トークン(NFT)」や「Web3」などのサービスをまとめた「αU(アルファユー)」を開始
KDDI株式会社は、メタバースを活用した新戦略として「αU(アルファユー)」を開始しました。「αU(アルファユー)」は、メタバースを中心にNFTやWeb3などのサービスをまとめたものです。
KDDIは、これまでも都市連動型メタバース「バーチャル渋谷」や、リアルとバーチャル空間が連動した「デジタルツイン渋谷」を展開してきました。
今回新たにサービスが開始されるαUでは、メタバース空間内でエンターテインメント体験や世界中の人との交流がを楽しめる「αU metaverse」、360度視点で高精細な音楽ライブが楽しめる「αU live」、デジタルデータなどを購入できる「αU market」、暗号資産管理ができる「αU wallet」、実店舗と連動したバーチャル店舗で買い物を楽しめる「αU place」を提供します。
「αU metaverse」は、バーチャル空間内に渋谷と大阪の街を設置し、様々なコミュニティーを展開しています。プレイヤーは自分の分身となるアバターを使ってカフェや居酒屋に行って世界中の人とコミュニケーションを取ることができたり、音楽ライブやクリエイターによる展覧会などにも参加できます。
また、「αU market」はNFTが購入できるマーケットプレイスです。著名なNFTアーティストや有名ファッションデザイナーのNFTが限定販売されています。他マーケットプレイスとも互換性があるPolygonブロックチェーンであるため、購入後の二次取引も可能です。
750社が出展する見本市「ファッションワールド 東京 春」が4月開催 Z世代やウエルネスライフに訴求する注目のブランドは?
2023年4月5日〜7日に、東京ビッグサイトで開催される日本最大級のファッション展示会「FaW TOKYO(ファッションワールド 東京)2023春」が開催されます。「FaW TOKYO(ファッションワールド 東京)2023春」は750社が出展する見本市です。
その中で、Z世代には廃棄されたビニール傘から作られ、ビビッドカラーの持ち手と台形の半透明ボディーのコントラストが印象的な「オクタングル(OCTANGLE)」のバッグが注目されています。
また、健康志向が強まる昨今ではウエルネスライフ向けの商品も増えており、その中でも大阪の増井が提供する導電ファイバーを配合した「エレフラックス™️(ELE FLUX™️)」が注目されています。
日本初!クリエイター専用の仕事・交流特化型メタバース「C&R Creative Studios Metaverse」β1版を一般公開
クリーク・アンド・リバー社は、2023年3月16日に「C&R RCreative Studios Metaverse(シーアンドアール クリエイティブスタジオ メタバース)」β1版を一般公開しました。
「C&R RCreative Studios Metaverse」は、ゲーム・映像・Web・出版・建築といったクリエイターに専用特化したイベントの開催や交流、作品の展示、プロジェクト(仕事)のやり取りを行うことができる日本初のメタバースです。
メタバース内にて、世界中のクリエイターが客船「C&R Creative Studios号」に乗船し、クリエイターの交流と融合を目的としています。
コンセプトは世界を革新するコンテンツやサービスを生み出すことです。
外国に行かなくても世界中のクリエイターと交流できることから、クリエイターを中心に大きな注目を集めています。
「C&R Creative Studios Metaverse」β版のポイント
【1】クリエイター専用のメタバース
【2】クリエイター向け限定セミナー・イベントの開催
<※以下は2023年夏 本サービス版公開予定>
【3】クリエイターとクライアント限定の交流エリア
【4】メタバース空間での作品展示
【5】経歴・作品集(ポートフォリオ)マイページ
【6】企業がプロジェクト(仕事)を紹介できる掲示板機能
メタバースで模倣品差し止め 政府、法改正案を閣議決定
2023年3月10日、日本政府は不正競争防止法や商標法などに関する知的財産関連6法の改正案を閣議決定しました。
「不正競争防止法」では、見た目が真正品と酷似した模倣品の販売について、オリジナル品の発売から3年間禁じることを規定。不正競争防止法は現時点ではデジタル空間内は適用外ですが、大手メーカーもメタバースに参入してきていることから、メタバースに関する法律の改正に要注目です。
「商標法」の改正では、登録可能な商標の対象を広げ、一定の知名度があれば他人の同意がなくても氏名が入った商標を登録できるようになりました。
以下にポイントをまとめます。
(1)サービス設計(商品、サービスの定義付け)
企業がメタバース上で利用者に提供する商品やサービスの中身を説明した上で、権利の範囲、義務、禁止行為、制限事項などを明確に定めることが求められます。利用規約に対する同意取得・本人認証などの方法の検討も必要です。
(2)迷惑行為防止
現在既に、アバターを介した痴漢行為や嫌がらせなどの迷惑行為が問題視されています。一方で、それらの行為が、既存の刑法等に照らしたときに、必ずしも犯罪を構成しないという指摘もあります。
(3)知的財産に関するルールの設定
メタバース上のデザイン等の創作物について、法改正及び整備が行われる見込みです。
【まとめ】2023年3月ニュース総括
2023年3月も、日本国内でメタバースに関する発表や法改正がありました。今後も国内のみならず世界中でメタバースに関する動きが活発化することでしょう。メタバースに参入したい場合は、特にメタバースに関する法の改正を注視しましょう。
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