【2023年4月】GMOメタバース NEWS(国内)
2023年4月、国内でもさらに注目を集めているメタバース。今月も最新のニュースを一挙ご紹介します。
メタバースで燃え上がれガンダム、バンナム社長の勝算
日本のみならず世界中に根強い人気を持つ大手ゲームメーカーのバンダイナムコエンターテインメントは、「機動戦士ガンダム」をテーマにしたメタバー空間「ガンダムメタバース」を2023年10月にオープンすることを発表しました。
2023年3月27日に発表された情報によると、メタバース内には実際にガンプラを購入できるECストアを設置し、購入した商品は実際に手元に届きます。
また、ガンプラスキャンという機能では、写真だけではなく実際に作ったガンプラを立体的にメタバース空間内に送ることができます。
現在ソニーグループと共同開発しているハイクオリティスキャンでは、さらに細部まで読み取れるとされており、自分で作ったガンプラがリアルにメタバース内に出現することでしょう。
さらに自動翻訳機能も搭載され、メタバース内で世界中のガンダムファンと交流できます。
このように、ガンダム好きにはたまらないメタバース空間が、2023年10月に公開予定です。
武田薬品工業、入社式をメタバース開催 全国から参加
日本の大手製薬会社として知られる武田薬品工業は、2023年4月3日に行われた、2023年度の入社式をメタバース内で行いました。これは、メタバース上に設けた大ホールに、全国各地の従業員が自分の分身となるアバターを用いて出席するというものです。
コロナ禍以前の高田薬品工業では、入社式を大阪の研修センターで行なっていました。そのため、全国にいる新入社員が入社式に出席できなかったり、入社式のために大阪に行く必要があったのです。しかし、今年初めて開催されたメタバース内での入社式では、全国の新入社員がそれぞれの勤務先から入社式に参加できました。
入社式でメタバースが活用されたのは国内では今回が初であり、今後多くの企業がメタバース内で入社式を行うかもしれません。
リュウグウコク?!3メガバンクら国内企業10社、Web3技術を活用してメタバース基盤構築へ
2023年2月27日、3メガバンクや富士通など国内企業10社が「ジャパン・メタバース経済圏」の創出に向けた基本合意書を締結したことを発表しました。
これは、各社の技術やサービスを集結させることで、企業向けのオープン・メタバース基盤「リュウグウコク(仮)」を構築するというものです。Web3技術を活用したリュウグウコクにより、プラットフォーム内のメタバース同士が連携したり、異なるメタバースプラットフォーム同士の相互運用の実現を目指します。
今後の計画では、2023年夏頃にメディア発表会の開催が予定されており、今後の動きに目が離せません。
なお、リュウグウコクに参画したのは以下の10社です。
- JCB
- みずほフィナンシャルグループ
- 三井住友フィナンシャルグループ
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ
- りそなホールディングス
- 損害保険ジャパン
- 凸版印刷
- 富士通
- 三菱商事
- TBT Lab
メタバースEXPO(4月上旬に開催済)に関して
2023年4月5日〜7日に、東京ビッグサイトで国内最大規模のITの展示会「Japan IT Week春」が開催されました。「Japan IT Week春」は、RX Japanが主催しているITの展示会です。
2023年4月5日から開催された「Japan IT Week春」は11のIT専門展で構成されており、750社が最新の技術やサービスを展示実演しました。今回は、メタバースに着目した専門展が新たに加わり、これまで以上の賑わいを見せました。
特に、2026年には国内の市場規模が1兆円を超えると予測されているメタバースに焦点を当てた「メタバース活用EXPO」は、20人以上が一つの仮想空間を共有できるソリューションなどを紹介しており、特に多くの人が集まりました。
三菱総合研究所、国内のメタバースの認知・利用に関する研究成果を発表
2023年3月30日、株式会社三菱総合研究所は「メタバースの認知・利用状況に関するアンケート結果」という研究レポートを発表しました。このレポートは、2022年12月に実施した10,000人のアンケートに基づき、メタバースの認知度や利用状況を分析したものです。
このレポートによると、メタバースの知名度は83%ですが、利用したことがある人は5.5%と、知名度は高くなっているものの実用までは至っていないということがわかります。今後、どのようにメタバースを利用してもらうかが課題となるでしょう。
まとめ
2023年4月、国内でもメタバースに関するニュースやイベントが数多くありました。中には今後実用化されるプロジェクトもあり、今後も国内メタバースNEWSに要注目です。
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