【2023年4月】GMOメタバース NEWS(海外)
国内でも知名度が広がり続けるメタバースですが、2023年4月も海外では比較的国内より動きが活発な印象です。今月も最新の海外メタバースNEWSをお届けします。
ディズニー、7000人削減着手「メタバース」部門解散
日本でもお馴染みのディズニーのうち、米ディズニーは2023年3月28日に7,000人の人員削減に着手することを発表しました。人員削減に動いた理由としては、不透明な経済環境と投資家の負担悪化が続いていることが考えられます。不透明な経済の中でも安定した収入を続けるため、かつ投資家の負担軽減を図るために、短期的な成果の見えづらい事業の整理をします。
7,000人の人員削減、及び短期的な成果の見えづらい事業の整理の中にはメタバース部門も含まれており、メタバース部門は解散することが明らかになりました。
米ディズニーでは、2021年11月にメタバース参入を準備していると発表、2022年9月にはカリフォルニア州を訪れたゲストやディズニーが提供している動画配信サービス「Disney+( ディズニープラス)」を視聴している人のストーリミング習慣をメタバース戦略に活用することを発表するなど、Web3事業への強い意欲と注力を見せていました。そのため、今回のメタバース部門の解散は米ディズニーにとってもやむを得ない選択だったのでしょう。
今後、ディズニーがメタバース事業に関与するのかは不透明ですが、メタバースがより身近な存在になればディズニーに関するメタバースが登場するかもしれません。
米アマゾンのNFTマーケットプレイス計画、開発は最終フェーズ
日本でもお馴染み世界最大規模のECサイトAmazonでは、2023年4月から新規事業を開始しました。その新規事業とは、NFTマーケットプレイスの提供です。
Amazonが新たに取り組んでいるNFTマーケットプレイスの提供は、AmazonのユーザーがNFTを入手したり、ブロックチェーンゲームをプレイできるようにするというもの。この事業を立ち上げるために、レイヤー1のブロックチェーンプロジェクト、ブロックチェーンゲームのスタートアップ、デジタル資産の開発者や取引所と協業できるように進めてきました。
加えて、AmazonはWeb3事業を検討していることも明らかになっています。Web3事業とNFTマーケットプレイスを含むデジタル資産事業は、クラウドサービスを提供している子会社のAWS(アマゾンウェブサービス)ではなく、Amazon本体が手がけるとされています。
今後、Amazonがデジタル資産事業によってどのような事業を発表するのか、メタバースに関する発表はあるのかなど、世界中のデジタル資産事業に関連する人や興味を持つ人が注目しています。Amazonは日本でも利用者が多く、最も有名なECショップと言っても過言ではない大手ECショップであるため、海外のNEWSだからと思わず、Amazonの今後の動きに注目しましょう。
ベトナムのスマートシティ居住者向けサービス展開を検討/丸紅・DNP社など
ベトナムなどの新興国でインフラ需要が増大する中、質の高い日本のインフラの技術・ノウハウを活かした輸出は日に日に重要性を増しています。
今回、ベトナムの現地パートナー候補企業とのスマートシティ共同開発・運営事業への出資参画の検討、およびスマートソリューションの実装やメタバースの活用に向けた導入可能性の調査の一環として、丸紅・DNPの案件が採択され、事業へ向けた調査が決定しました。
DNPは、リアルとバーチャルを融合する「XR(Extended Reality)」の技術を活用、メタバースの構築・運用で培ったノウハウなどを活かして、今回の調査に参加します。
同社は、地域や自治体等のもとメタバースを構築したり、生活者のニーズに応じて、メタバースを複製し利用できる「PARALLEL CITY(パラレルシティ)」を提供予定。
またメタバース構築・運用に加え、都市インフラ・施設開発の最適化や、企業や生活者の利便性・快適性の向上を目的とした事業を展開するとのことです。
まとめ
世界的にさらに広がりを見せ、大手企業やさまざまな事業に活用され続けているメタバース。2023年4月もメタバースの新たな挑戦に、メタバース事業の撤退とさまざまな出来事が起きました。
日本よりも遥かにメタバースが普及している海外では、今後もさらにスピードを上げてメタバースに関する動きがあることでしょう。インターネットなどでメタバースに関する新情報を取り入れ、世界のメタバースの動きや流れに遅れをとらないようにしましょう。
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