【2023年9月】GMOメタバースNEWS（国内）

9月には東京ゲームショウ2023が開催され、メタバース関連のゲームについても多くの発表がされました。今回の記事では、9月のメタバースに関する国内の最新ニュースを紹介していきます。

トヨタなどの国内自動車メーカー8社、メタバースプラットフォーム「cluster」内にてメタバースゲーム「爆創クラブ」をリリース

2023年9月22日、メタバースプラットフォーム「cluster」を運営するクラスターが、トヨタなどを始めとする国内自動車メーカー8社と共同でメタバースゲーム「爆創クラブ」をリリースしたことを発表しました。本プロジェクトに参加しているのは、以下の8社です。

【共同プロジェクト参画企業】

• スズキ株式会社
• 株式会社SUBARU
• ダイハツ工業株式会社
• トヨタ自動車株式会社
• 日産自動車株式会社
• 本田技研工業株式会社
• マツダ株式会社
• 三菱自動車工業株式会社

爆創クラブは、「走って、創って、共有する」をコンセプトにしたメタバースゲームで、cluster内にてプレイすることができます。本ゲームでは、広大なワールドを好きな車に乗って走れるほか、ワールド内に散りばめられたパーツを集めて自由に組み合わせ、オリジナルの車を組み立てるといった遊び方が用意されています。また、ゲーム内に展示エリアも設置されており、ユーザー同士で自分たちの作った車を見せあったり、一緒に走ったりすることも可能です。

なお、本プロジェクトは東京ゲームショウ2023での公開が目的となっており、「爆創クラブ」を遊ぶことができるのは、東京ゲームショウの会場のみとなっています。ただ、パーツを組み立ててオリジナルの車を作る「組み立て倉庫」と「展示エリア」は一般に公開されており、誰でもアクセスすることができます。

メタバース空間内に区役所を開設する実証実験を開始　江戸川区

東京都江戸川区は、NTT東日本、NTTスマートコネクトと協力し、2023年9月20日よりメタバース空間内に区役所を開設する実証実験を開始しました。メタバース内の区役所は、NTTコノキューが運営しているメタバースプラットフォーム「DOOR」内に開設されており、利用者はDOOR内からアクセスすることができます。

今回の実証実験では、江戸川区役所の外観が再現され、また1F総合窓口と個別相談スペースが設けられました。実証実験には区内の身体障害者団体などのメンバー10人が参加し、車いすの修理や障害者手帳を取得した際に受けられるサービスなどについて、担当職員のアバターに質問を行いました。

江戸川区は今回の実証実験で明らかになった課題を洗い出し、今後は順次メタバース上での対応ができるように進めていくとのことです。そして5年後の2028年をめどに、すべての課でメタバース上での対応ができるようにしたいとしています。

警視庁、メタバース空間内に「サイバーセキュリティセンター」を開設

2023年9月25日、警視庁はメタバース空間内に「警視庁サイバーセキュリティセンター」を開設したことを発表し、同日に開所式が行われました。警察がメタバース空間を活用する事例は全国で初めてとのことです。

センターは、DNP（大日本印刷株式会社）などが運用している「バーチャル秋葉原」内に開設され、今後都民向けのサイバーセキュリティの広報啓発活動などに活用される予定となっています。また、センターの開設に合わせて、都内の大学生が作成した著作権侵害に関する解説動画などがセンター内で公開されました。そのほかにも、サイバー犯罪や特殊詐欺などに関する動画が20本公開されており、いずれもセンター内で見ることができるようになっています。また、今後は来年2024年1月中旬をめどに、サイバー犯罪に関する訓練ができるエリアを整備していくとのことです。

大成建設、日立グループ3社と共同で「建設承認メタバース」のシステム開発に着手することを発表

2023年9月8日、大成建設株式会社は、日立グループ3社（株式会社日立コンサルティング、GlobalLogic Japan株式会社、株式会社日立社会情報サービス）と共同で、「建設承認メタバース」システムの開発を進めることを発表しました。

これは、同社が進めている「生産プロセスのDX」の一環で、建築計画における次世代の業務スタイルへの変革を推進するシステムとして開発を進めるとのことです。具体的には、BIMデータをもとに、メタバース空間内に3Dの建築物を作成し、メタバース上で発注者への説明や仕様の決定・承認、プロジェクト関係者間での合意形成に必要なデータや議事録などを一元管理できるようにすることで、施工現場の業務効率化・働き方改革の実現を目指しています。

発表によれば、今後は他の建設企業・IT企業とも協力してさらなる技術開発を進め、次世代の業務スタイルを実現するために開発を進めていくとのことです。

まとめ

2023年9月は、メタバース区役所の開設や警視庁のサイバーセキュリティセンター設置など、公的機関でのメタバース活用に関するニュースが多く見られました。現在は実験段階のものも多く、今後に注目が集まります。

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GMOメタバースラボは、既存のメタバースプラットフォームへの参入から自社専用のメタバース空間の設計、その他のメタバースに関する各種支援まで、あらゆるニーズに対応します。具体的なご相談やご興味のある方は、こちらからお気軽にご連絡ください。

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メタバース技術やブロックチェーン技術を活用した各種Web3サービスに関する調査・分析をするとともに、メタバースを活用したビジネスの立ち上げ・展開をサポートする各種ソリューションを提供いたします。メタバースにおけるビジネスを拡大し、企業の課題解決はもちろん、ユーザーへの新たな体験を提供することで、Web3時代の新たな文化を創成してまいります。