【2023年9月】GMOメタバースNEWS(海外)
新たなXRヘッドセットが発表されるなど、デバイスの進化に関するニュースが多く見られた2023年9月。今回は、そんな海外のメタバースに関するさまざまな最新ニュースを紹介していきます。
Meta、「Horizon Worlds」のスマホ版・Web版のクローズドβテストを開始
Meta社が、自社のメタバース「Horizon Worlds」のスマホ版およびWeb版のクローズドβテストを開始したことを発表しました。Horizon WorldsはMeta社が開発したサービスで、メタバース空間でアバターを用いてゲームができるほか、ユーザーがワールドを作成して公開することができるなどの特徴があります。Horizon Worldsは、2023年9月現在、Meta社が販売しているVRヘッドセット「Meta Quest」でのみプレイできるようになっており、今回のβテストはスマホ版やWeb版のリリースに向けたものとなっています。
Horizon Worldsは2021年に公開されたものの、さまざまなトラブルなどが原因で人気が低迷しており、アメリカのウォール・ストリート・ジャーナルによれば、2022年末にはアクティブユーザー数が20万人を下回るまでに低下しているとのことです。競合他社に比べてユーザーの確保ができておらず、スマホ版・Web版のリリースはその打開策の一つとして期待されています。なお、2023年7月にはHorizon Worlds内でプレイできる新作ゲーム「Super Rumble」などを発表するなど、同社はHorizon Worldsの支持を集めるためにさまざまな施策を打ち出しています。
XREAL、新型ARグラス「XREAL Air 2」「XREAL Air Pro」を発表、日本国内向け予約も開始
中国のXREAL社は、新型ARグラス「XREAL Air2」および「XREAL Air Pro」を発表しました。2023年9月21日には日本国内向けの予約も開始され、同年10月16日より順次出荷されていく予定とのことです。「XREAL Air2」のカラーはレッドとダークグレーの2色で、価格は5万4980円。「XREAL Air Pro」は、同年10月17日から予約開始予定で、ブラックのみの展開、価格は6万1980円となっています。
なお、今回発表された2つのモデルは、「XREAL Air」の後継モデルであり、薄型化を実現したことで使用時にかかる負荷が軽減されているとのことです。「XREAL Air2」は、初代モデルに比べて10g軽い72g、「XREAL Air Pro」は75gとなっています。ディスプレイに使用されているのは、0.55型のマイクロOLEDで、最大リフレッシュレートは120Hz。近眼用レンズアタッチメントにも対応しています。また、グラスの上部に2つのスピーカーが設置されたことで音質も更に改善され、より音漏れがしにくい構造になっているといいます。
今回発表された2つの商品はいずれも、XREAL公式Webサイトから予約購入することができます。
Immersed、デスクワーク向けVR/ARヘッドセット「Visor」の予約を開始。出荷予定は2024年
アメリカのImmersed社は、VR/ARヘッドセット「Visor」の予約を開始しました。
本デバイスはVRのゲームをプレイするためのものではなく、デスクワークの生産性向上を目的としたものとなっています。VisorはPCに接続し、同社の「Immersed」を使用することを想定して作られたデバイスです。同社が開発した「Immersed」は、VR空間でPCの画面をミラーリングして仮想マルチディスプレイ環境を実現できるソフトウェアとして人気を集めています。Visorを装着して「Immersed」を使えば、現実の風景にPCのディスプレイを表示させて作業ができるようになるとのことです。
出荷時期は2024年の予定で、価格は「Visor 2.5K」が499.99ドル、「Visor 4K」が749.99ドルとなっています。Immersedの公式Webサイトから予約することができます。
中国 「メタバース産業3カ年計画」を公表
2023年9月8日、中国工業情報化部が「メタバース産業の革新的発展に向けた3カ年計画」を公表しました。これは関係する4つの省庁と連名で出されたもので、5つの方針を原則として、5つの優先課題に対する14項目にも及ぶ行動計画が記されています。メタバース産業3カ年計画に具体的に記されている内容は以下の通りです。
(1)先進的なメタバース技術と産業システムの構築
1.主要技術の統合と革新を強化する
2.メタバース製品の供給を充実させる
3.協調発展型の産業エコシステムを構築する
(2)3次元・インタラクティブ型産業メタバースの育成
4.主要産業プロセスにおけるメタバース化の改革を推進する
5.主要産業における産業メタバースの普及を加速させる
6.産業メタバースの革新的なアプリケーションモデルを探る
(3)没入型の双方向デジタルライフアプリケーションの構築
7.没入型・双方向型の生活消費シナリオを推進する
8.仮想現実(VR)と融合した公共サービスシナリオを創造する
9.インテリジェントな災害対策の緊急保障シナリオを支援する
(4)完成した産業支援体系の構築
10.産業標準体系を改善する
11.イノベーション支援能力を高める
12.一流のインフラを構築する
(5)安全で信頼性のある産業ガバナンスシステムの構築
13.メタバースの協調ガバナンスシステムの改善
14.安全保障能力の構築強化
中国では、ICT分野で有名なシンクタンク「中国信息通信研究院」が「メタバース産業連盟」を立ち上げ、中国の大手企業がこぞって参加するなど、メタバース産業のさらなる発展に向けた動きが目立つようになっています。
まとめ
XREALの新型やVisorの発表など、2023年9月は新たなXRデバイスに関するニュースが多く見られました。メタバースの発展のためには、デバイスのさらなる進化が求められます。
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