アパレル業界のメタバース活用事例5選。メタバースに参入する理由とは
アパレル業界でもメタバースの活用が進み、海外有名メーカーや世界的ハイブランドが、相次いでメタバース活用に動いています。アパレル業界がメタバースに参入する理由や事例について紹介します。
アパレル業界のメタバース活用事例5選
NIKEはじめ、GIVENCHY、DOLCE & GABBANA、Louis Vuitton、ラルフ ローレンという世界的ファッションブランドがメタバース活用を始めています。
NIKELANDでスポーツアクティビティを楽しむ|NIKE
「NIKELAND」はNIKEが手掛けるメタバース空間で、メタバースプラットフォームRobloxで体験できます。NIKELANDでは、NIKE本社をモデルにした広大な敷地を自由に探索したり、ミニゲームやバーチャルスポーツを楽しんだりできます。アバターのカスタマイズが可能で、リアルで販売されている特別なナイキ製品をアバターに装着可能です。また、現実世界での運動の結果をゲームに反映して楽しめます。
Givenchy Beauty Houseで自分を表現する|GIVENCHY
「Givenchy Beauty House」は、フランスのラグジュアリーブランドGIVENCHYが、Robloxに構築したメタバース空間です。伝統的なフランスの城や、ブランドの香水をテーマにしたダンスフロアや地下鉄駅など、GIVENCHYブランドをイメージした空間が広がっています。ユーザーはアバターを作成して、バーチャルなファッションコンテストに参加したり、他のユーザーと交流したりできます。
コンペティションを開催|DOLCE & GABBANA
イタリアを代表するファッションブランドDOLCE & GABBANAと、NFTマーケットプレイスであるUNXDが、デジタルウェアのコンペティションを開催しました。
このコンペティションは、参加者がDOLCE & GABBANAのブランドイメージに沿ったデジタルウェアで応募します。最終候補者は、第2回メタバースファッションウィーク中に、DecentralandのDOLCE & GABBANAのワールドで作品を展示できます。最終的に選ばれた15~20作品は、デジタルウェアラブルコレクションとして制作される予定です。
LOUIS THE GAMEをリリース|Louis Vuitton
「LOUIS THE GAME」は、ルイ・ヴィトンのスマートフォン向けゲームアプリです。創業者の生誕200年を記念したプロジェクト「LOUIS 200」の一環として、2021年8月にリリースされました。
ルイ・ヴィトンのマスコット、ヴィヴィアンが架空の世界を冒険しながら、キャンドルを集めるVRゲームです。プレイヤーはゲームを進めるうちに、ルイ・ヴィトンの歴史について学べます。
また、ゲーム内に隠されたNFTを収集可能で、NFTには有名デジタルアーティストBeepl氏の作品も含まれていることから、注目を集めています。
バーチャルウェアを販売|ラルフ ローレン
ラルフローレンは、2021年8月にメタバースアプリZEPETOとの連携を発表しました。ZEPETOは、自分の3Dアバターを作成し、メタバースでユーザー同士の交流を楽しむアプリです。ラルフローレンは、ZEPETOで50種類以上のバーチャルウェアを販売しました。バーチャルウェアには、ポロシャツやスケートボードなどのラルフローレンを代表するアイテムが含まれています。
アパレル業界がメタバースに参入する理由
新型コロナウイルスによる需要の低下によって苦境に立たされたアパレル業界では、2021年頃からメタバースへの参入が相次いでいます。その理由について解説します。
低予算で新規顧客の獲得を目指せる
メタバースはインターネット上にあり、世界中から簡単にアクセスできます。アパレルブランドには、メタバースを使って、これまでと違う顧客層にアクセスしようという動きがあります。普段自社ブランドの店舗を訪れない顧客が、メタバース空間であれば訪れる可能性があるためです。
そしてメタバース空間を構築することは、実店舗出店に比べて費用を抑えられるため、低予算で新規顧客の獲得を目指せます。
今後、メタバースは商品販売のための有力なチャネルになる可能性があります。
NFTを活用するビジネスモデルの形成
メタバースは、NFTを活用した新たなビジネスモデルを形成できる可能性があります。NFTとは、所有証明を持つデジタルデータです。バーチャルの世界でのNFT販売は、ブランドの新しい収益源となります。NFTはリアルの服よりも安価に生産でき、そのうえ希少性を高めることが可能です。
またメタバースのユーザーは、自分のアバターをカスタマイズしたいという高いニーズを持っています。そのためアパレルブランドにとって、メタバースは有望なマーケットといえるでしょう。
ファッション業界と顧客の距離が縮まる
メタバースは次世代SNSのようなもので、今後、より人々の身近な存在になるでしょう。メタバースがファッション業界と顧客の距離を縮める可能性が高く、今のうちにメタバースに参入するメリットがあります。
メタバースでファッションショーを開催したり、限定コレクションを販売することで、ユーザーにブランドを身近に感じてもらえます。
まとめ
アパレル業界のメタバース活用事例についてご紹介し、参入理由について解説しました。
メタバースの普及に伴って、企業のメタバース参入がさらに広がると予想されます。メタバースはスマートフォンから気軽に体験できます。ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか。
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