ゲームの新たな形?メタバース化した『Fortnite』について解説!
2017年にリリースされた『Fortnite』。リリース当初はバトルロワイヤルゲームとして人気を集めた本作が、今メタバースとして再び注目を集めています。今回は、Fortniteがなぜメタバースとして再注目されているのかを解説します。
Fortnite(フォートナイト)はどんなゲーム?
まず、Fortniteというゲームについて簡単に説明します。
Fortnite(フォートナイト)とは?
『Fortnite(フォートナイト)』は、Epic Gamesが2017年にリリースしたオンラインゲームです。基本プレイ無料のバトルロイヤルモードに加え、プレイヤーが独自の世界を作る「クリエイティブモード」などが搭載されています。2023年に発表されたデータによると、月間アクティブユーザー7000万人以上、総ユーザー数5億人以上にのぼるとのことです。これらのデータを見ても、Fortniteは世界中のプレイヤーから愛されているゲームであるということがわかります。
Fortniteのメタバースとしての新たな可能性
では、Fortniteとメタバースはどのように関連しているのでしょうか。ここからは、Fortniteのメタバースとしての可能性について解説していきます。
UEFN(Unreal Engine for Fortnite)とは?
Fortniteのメタバースとしての可能性に注目が集まるきっかけになったのが、UEFN(Unreal Engine for Fortnite)の登場です。UEFNは、フォートナイトのゲーム内でプレイヤーが独自のゲームを作成できるプラグイン機能です。「Verse」という独自のプログラミング言語を採用しており、名前の通り、Epic Gamesの誇るUnreal Engine5を利用しています。
プレイヤーはUEFNを使うことで、独自の「島」を作り、独自のゲーム・ルールを作って他プレイヤーに公開することができます。設定できる内容はさまざまで、ゲームモードからアセットの配置、アクションの設定まで細かく設定できます。このUEFNが登場したことで、多くのユーザーがオリジナルの島を作ったり、他者が作った島にアクセスしたりして遊ぶなどしてユーザー間での交流が盛んになり、メタバースとして注目されるようになったという背景があります。
なお、既存の「クリエイティブモード」というモードでも同様に独自のゲームを作成できるのですが、アセットなどはUEFNのほうが多いうえ、ゲーム開発としての自由度もUEFNのほうが圧倒的に高くなっています。もともとあったクリエイティブモードよりも開発がしやすくなったことで、自分で島を作るプレイヤーも増え、より多くの人がFortniteをプレイするようになりました。このように、もともとバトルロワイヤルゲームとして人気を集めていたFortniteがメタバースとして注目された背景には、独自のゲームを作って他者と交流できるUEFNというプラグインの存在があります。
Fortnite(フォートナイト)の将来
世界中に多くのプレイヤーがいるFortniteですが、今後はどのような進化を見せてくれるのでしょうか。最後に、Fortniteの将来について論じていきます。
クリエイターへの収益の分配
Epic Games社が重点を置いているのが、Fortnite上でコンテンツを作成しているクリエイターへの収益分配の仕組みづくりです。ゲーム開発者が最新のゲーム関連技術を紹介する場である「Game Developers Conference 2023」にて、Epic Games社は「クリエイターエコノミー2.0」を発表しました。これは、UEFNでゲームを開発したクリエイターが報酬を受け取れる新たな仕組みです。具体的には、対象となる島を作成したクリエイターに対し、フォートナイトのアイテムショップからの純収益とフォートナイトでのほとんどのリアルマネーでの購入額の 40% が支払われるような仕組みになっています。このように、Fortnite上でのコンテンツ作成に対して報酬を支払うことで、今後さらに多くのクリエイターがFortnite上で独自のコンテンツを公開し、より多くの人にプレイされるゲームになることを目指しているものと思われます。
企業とのコラボ
また、Fortniteは企業とのコラボレーションも積極的に行っています。フォートナイトのコミュニティに着目し、コラボをしている有名企業も少なくありません。例を挙げると、ナイキやティンバーランド、コカ・コーラなどがすでにコラボをしています。特別なゲームモードを公開したり、ゲーム内の限定アイテムを展開したり、コラボ商品を発表したりなど、コラボの形もさまざまです。また、UEFNの登場によってゲーム開発の自由度が高まったことから、企業はこれまで以上に独自のコンテンツを作りやすくなっており、企業とのコラボレーションは今後もさらに広がっていくものと思われます。
まとめ
UEFNの登場によってプレイヤーは独自のコンテンツを自由に制作できるようになり、その結果他プレイヤーと交流できるメタバース空間として、Fortniteが注目されるようになりました。Fortniteの今後の展開にも注目が集まっています。
GMOメタバースラボについて
GMOメタバースラボは、既存のメタバースプラットフォームへの参入から自社専用のメタバース空間の設計、その他のメタバースに関する各種支援まで、あらゆるニーズに対応します。具体的なご相談やご興味のある方は、こちらからお気軽にご連絡ください。
▼新着情報をいち早く知りたい方はこちらへ▼