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メタバースとは?その意味や概念を専門家が解説!仮想空間でなにができる

メタバースとは?その意味や概念を専門家が解説!仮想空間でなにができる

インターネット上に3次元の架空の世界を作り出すメタバース。マーケティング業界では今や有名ですが、日本ではまだ一般的な認知が広まっておらず、メタバースに偏ったイメージをお持ちの方も少なくありません。

そこで今回は、メタバースの意味や概念をわかりやすく解説します。

メタバースの誤解を解く

メタバースについてよく理解していない方の中には、メタバースについて偏ったイメージ、つまり誤解をしていることが多いのが現状です。

そこでまずは、メタバースについて解説する前によくある誤解を解いていきます。

メタバースは1企業が提供する特定のサービスではない

メタバースについて特に多い誤解が、メタバースは1企業が提供している特定のサービスという認識です。しかし、「メタバース」と検索すればメタバースのサイトへ行ける、さらにそのサイトで必要な情報を打ち込んでクレジットカードの番号を打ち込めば、メタバースが始められるというわけではありません。

後ほどメタバースとは何かについて詳しく解説しますが、メタバースは特定の商品名、サービス名ではないことを覚えておきましょう。

メタバースはVRゴーグルで覗くものではない

「メタバースはVRゴーグルを使って観る」というイメージをお持ちの方もいます。しかし、メタバースはVRゴーグルがないと始められないものではありません。

あくまでもVRゴーグルを使ったサービスもある、というだけであり、必ずしもVRゴーグルが必要というわけではありません。

メタバースはデジタルゲームではない

メタバースはデジタルゲームという認識も多く見られます。しかし、メタバースはデジタルゲームではなく、正確にはデジタルゲームが入り口になることもあるという程度です。

ゲーム性がなくとも、インターネット上につくられた3D仮想空間をメタバースと呼びます。メタバースでは、企業の展示会やアーティストのライブなども実施されています。

メタバースは流行語ではない

ユーキャン主催の流行語大賞で、2022年の流行語として「メタバース」が選ばれています。しかし、流行語に選ばれても誤解が広まるだけで、喜ばしいことではありません。なぜなら、メタバースは流行しているどころか、本格的に始まるのはこれからだからです。

メタバースは流行しているのではなく、これから広がるサービスであることを覚えておきましょう。

メタバースとは仮装空間サービス全体を表す概念である

メタバースの誤解を解いたところで、メタバースとは本当はどのようなものかを確認しましょう。

メタバースとは仮想世界、仮想空間を不特定多数の人々で共有し、サービスのやり取りを行うことを指す言葉です。つまり、サービスの内容ではなく概念を指す言葉が「メタバース」です。2007年公開のアニメ映画「サマーウォーズ」に登場した「OZ」や2021年公開の「竜とそばかすの姫」の仮想世界「U(ユー)」をイメージして頂ければ理解しやすいでしょう。

「メタバースは最近出てきたものではなく、今までにも同じようなものはあった」「2007年頃に話題になり、いつの間にか聞かなくなった「セカンドライフ」を思い出す」という方もいるでしょう。では、なぜ今メタバースは注目を集めているのでしょうか。

次項で、メタバースが注目を集める理由を解説します。

メタバースが注目を集める理由

近年、メタバースが注目を集め始めた理由は主に以下の3点が考えられます。

・大企業が次々に参画を表明しているから

・地方自治体が活用を始めているから

・周辺技術が発達したから

それぞれの理由について詳しく解説します。

大企業が次々に参画を表明している

一つ目の理由として、大企業が次々に参画を表明していることが考えられます。

特に、アメリカの旧Facebook社が2021年10月に社名を「Meta」に変更し、メタバースの分野に約100億ドル(約1兆4000億円)を投資すると発表しました。この発表をきっかけに、「メタバース」という言葉が広がったことが現在のメタバースの浸透に大きく影響しています。

その後もマイクロソフト、ディズニー、ナイキ、アリババといった大企業が参画を表明しました。日本でもパナソニック、リコー、KDDIといった大企業がメタバースに関連性の高い技術の開発を進めています。

日本でも馴染みの深い企業のメタバース参画が、日本でも一気にメタバースが広がったきっかけです。

地方自治体が活用を始めている

地方自治体が活用を始めていることも理由の一つです。

現在、メタバースは地方活性の切り札として考えられています。なぜなら、メタバースを活用すると地方の街並みを再現して観光や文化体験ができたり、メタバースによって得た利益を地方に還元できるからです。

実際に、日本ではすでに利用を始める自治体も現れています。十分な効果が表れれば、さらに多くの自治体が利用を始めるでしょう。

周辺技術が発達した

三つ目の理由として、周辺技術の発達が考えられます。

セカンドライフが普及しなかった理由はさまざまですが、その一つが周辺技術が追い付いていなかったことです。実際、平均的なPCのスペックも、回線スピードもセカンドライフが世界中に普及できる程ではありませんでした。しかし、メタバースが登場した最近では周辺技術が発達し、メタバースに対応する技術になっています。

また、NFT技術が普及したことも大きく影響しています。NFTについては別で詳しく解説していますが、簡単に説明すると「デジタルデータの所有者を明確にできる」技術のことです。NFT技術が普及したことで、デジタルデータを資産として扱えるようになりました。

まとめ

メタバースは、バーチャルライブ、バーチャルテーマパークといったエンタメ面にバーチャルショップ、バーチャルオフィスなどのビジネス面、失われた建築物を3D再現、美術品のデータ保存と復元などの文化面といった様々な活用法があります。

加えて、今この瞬間も関連技術は開発中であり、新しいアイデアが生まれているかもしれません。メタバースはどこまでできるのか、その答えはまだまだ分かりませんが、可能性は無限大です。

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