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メタバースとNFTはどう違う?仮想通貨との関連性や関連銘柄についても紹介

メタバースとNFTはどう違う?仮想通貨との関連性や関連銘柄についても紹介

最近「メタバース」や「NFT」という言葉を耳にしませんか?

NFTの特徴と、メタバースと仮想通貨・NFTの関係性について解説します。また主要なNFT関連銘柄をご紹介します。

メタバースとは|オンライン上にある仮想空間

メタバースとは、オンライン上にある仮想空間のことです。メタバース内には現実世界のようなリアルな世界が広がっており、実在する店舗がリアルに再現されているなどさまざまな店舗があります。ユーザーは、自分の分身となるアバターを操作してメタバース内を自由に動くことができ、アバターを通して世界中の人と交流できます。

新型コロナウイルスの広がりも影響し、メタバースは世界中で注目を集めており、様々な分野で活用され始めています。

NFTとはデジタルデータに固有価値を付ける技術のこと

NFTとは、Non-Fungible Tokenの略称で、ブロックチェーンで使われる代替不可能なトークンです。NFT登場以前は、複製可能なデジタルデータが価値を持つことは困難でした。NFT技術によって、デジタルデータは固有価値を持てるようになり、売買もできるようになりました。

ブロックチェーンで価値を証明できる

ブロックチェーンは、分散されたコンピューターネットワークの参加者同士で、取引履歴を共有する分散型台帳技術です。ブロックチェーンに追加するデータは、以前のデータにチェーンのようにつなげて保存されます。このためブロックチェーンに一度追加されたデータは、改ざんが困難です。ブロックチェーンの改ざんできない信頼性に支えられて、NFTはデジタルデータの価値を証明可能にしました。

代替が不可能である

NFTは、デジタルデータを一意に識別する値をブロックチェーンに記録します。全てのNFTはユニークな存在であり、仮想通貨のように交換することはできません。

偽造が不可能である

NFTは、デジタルデータを一意に識別する値と、そのデータの所有者をブロックチェーンに記録します。NFTの所有者を証明できるため、偽造ができません。

プログラムを与えることができる

イーサリアムブロックチェーンで発行されるNFTは、スマートコントラクトを利用できます。スマートコントラクトとは、イーサリアムのブロックチェーンに記録されるプログラムのことで、人間を介在させずに、さまざまな契約を自動的に実行可能です。

例えばNFTアートの売買ができるマーケットプレイスに「NFTアートが第三者に転売された場合、クリエイターに自動的に報酬が入る」機能をあらかじめ付けておきます。これによって、クリエイターに継続的に収入が入る仕組みを作成可能です。

破損や紛失しにくいアセットである

NFTはブロックチェーンに永久に記録されるため、NFT自体が破損や紛失することはありません。ただし、NFTのデータを保管するデバイスやストレージが破損や紛失することはありえます。適切に保管しましょう。

メタバースとNFTは全く異なるもの

メタバースとNFTは混同されがちですが、全くの別物です。

NFTとは、「Non-Fungible Token」の略で「代替不可能なトークン」という意味の言葉です。NFTではそれぞれに固有のアドレスが割り振られており、他のものでは替えが効きません。例えば、100円玉は誰のものにもなり得る「代替可能なトークン」であるのに対し、名前や座席番号の入ったチケットはその人のものであり「代替不可能なトークン」です。

一方、メタバースはオンライン上の仮想空間のことを指します。メタバースが「デジタル空間」であるのに対し、NFTは「デジタルアセット」であることから、そもそも両者は全く異なるものであることがわかるでしょう。

NFTはモノで仮想通貨はお金

NFTと仮想通貨は何が違うのでしょうか?

NFT(Non-Fungible Token)は、非代替性トークン、つまり代替できないユニークなトークンです。それに対して仮想通貨はFungible Tokenであり、交換が可能なトークンです。

どちらもブロックチェーンにデータを記録することで成立しています。

元々は、ビットコインが仮想通貨として誕生し、その仕組みの一部を変更して、NFTが作られました。NFTは現実世界のモノに、仮想通貨は現実世界のお金に、それぞれ例えられます。

NFTアートを購入した場合で考える

NFTアートの持つ権利について考えてみましょう。

例えばリアルな絵画を購入した場合、その絵画の所有権はありますが、著作権は制作者にあり、アートの購入によって権利が移動することはありません。

NFTアートを購入したときも同じです。NFTアートの所有権はありますが、著作権はありません。

所有権があるため、マーケットプレイスでNFTアートの転売ができます。

しかし、NFTアートの画像データをコピーして、別のNFTアートとして販売すると、マーケットから「偽物」と認識され、購入を避けられるでしょう。NFTが偽造できないデジタルデータである理由は、この仕組みによって本物と偽物を区別できるためです。

NFTと仮想通貨がメタバースを「もう一つのリアル」にする

NFT技術によって、これまで価値を持ちにくかったデジタルデータが、固有価値を持てるようになりました。NFTと仮想通貨を用いることで、メタバース空間におけるデジタルデータが価値を持ち、現実と同じように売買できるようになります。メタバース用のアイテムを自作・販売して、得られた仮想通貨を円やドルなどの法定通貨に交換することも可能です。このように新しい技術であるNFTと仮想通貨は、メタバースを「もう一つのリアル」にします。

メタバース内でNFTが活用される場所

メタバース内では、様々な場所でNFTが活用されています。そこでここからは、メタバース内でNFTが活用されている場所を具体的にご紹介します。

NFTアートの作品展示

メタバース内では展示物も多数ありますが、中にはNFTアートの作品が展示されていることがあります。メタバース内には美術館があり、有名な作家から新人の作家まで様々な人のNFTアートが閲覧可能です。

場合によっては、気に入ったNFTアートを購入して自分の好きなところに飾ったりなど、展示だけではなく売買する人も多いです。

土地の権利

土地の権利をNFTで販売していることもあります。NFTで土地の権利を購入すると、その土地が自分のものとなって自由に建物を建てることが可能で、メタバース内にオリジナルの空間が作れます。

また、土地の物価が高騰するのを狙って安いうちに購入しておくなど、不動産投資のような形で土地の権利を売買する投資家もいます。

ゲーム内アイテム

メタバースでは多くのゲームが開発されていますが、ゲーム内アイテムをNFTで販売しています。

例えば、Aavegotchiなどでは交換や売却ができたり、Battle Racerでは車のパーツを別々のNFTとしてリリースし、有用性を高めています。購入したゲーム内アイテムは自身でカスタマイズしたり、NFTマーケットプレイスで販売することも可能です。

NFT関連銘柄とは

NFT関連銘柄とは、NFTに関連する仮想通貨銘柄のことを言います。NFTは交換不可な性質を持つため、NFTを売買するためには通貨のような交換可能な媒体が必要です。

NFT関連銘柄の多くは、NFTゲームやメタバースで利用される仮想通貨です。メタバースとNFTゲームは今後も成長が見込まれる分野であり、NFT関連銘柄も注目されています。

主なNFT関連銘柄5選

数多く存在するNFT関連銘柄より、主要な5つの銘柄をご紹介します。

エンジンコイン(ENJ)

エンジンコイン(ENJ)は、オンラインゲームプラットフォームである「Enjin Platform」で使用される仮想通貨です。イーサリアムブロックチェーンをベースにしており、安定感と信頼感のあるプラットフォームといえます。

APE(エイプコイン)

エイプコイン(APE)とは、世界的な人気NFTプロジェクト「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」を運営する「Yuga Labo」社が発行するガバナンストークンです。ガバナンストークンとは、プロジェクトの意思決定への投票ができる権利を与えるトークンです。

チリーズ(CHZ)

チリーズ(CHZ)は、スポーツチームとファンをつなげるプロジェクト「チリーズ」において使用される仮想通貨です。チリーズのブロックチェーンに構築されたプラットフォーム「Socios.com」では、連携するクラブチームの公式ファントークンを購入できます。

ファントークンを保有することで、ファン限定コンテンツにアクセスできたり、クラブチームの投票イベントに参加できたりします。

サンドボックス(SAND)

サンド(SAND)は、人気NFTゲームプラットフォーム「The Sandbox」で使用される仮想通貨です。The Sandboxでは「LAND」と呼ばれるメタバースの土地NFTが販売されています。購入したLANDに、ジオラマやゲームを制作可能です。3Dゲームやオリジナルアイテムを作成できるツールが公開されています。

マナ(MANA)

マナ(MANA)は、メタバースプラットフォーム「Decentraland」で使用される仮想通貨です。Decentralandでは、無料でメタバース空間を自由に動きまわれます。メタバース用のアイテム作成ツールが公開されており、専門知識がなくてもジオラマやゲームを制作可能です。

まとめ

NFTとは、ブロックチェーンをベースにして、デジタルデータに固有価値を付けられる新しい技術です。ティファニー、スターバックス、マイクロソフトなどの大企業のNFT参画にみられるように、今後NFT技術はさまざまな分野で利用されるでしょう。大きな成長が期待されるメタバースや3Dゲームにおいても、NFTの利用による新たな体験・価値提供が行われています。今後法制度の整備が進むことで、NFTは新たなビジネスチャンスになると期待されています。

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