メタバースのアバターになってもう一つの世界で生きる

昨今、テレビ番組やインターネットニュースで「メタバース」という言葉をよく耳にするようになりました。今後、仮想現実はさらなる発展を遂げる分野でもあります。本記事では、メタバースにおけるアバターに焦点を当てて解説します。

メタバースではアバターで活動する

メタバースは造語であり、「メタ」と「バース」に分かれます。

「メタ（meta）」は「高次の」、「バース（universe）」は「宇宙」を意味します。

つまり、メタバースは「高次の宇宙」を意味する言葉です。

メタバースとは

メタバースでは、3DCGを用いてインターネット空間に3次元の世界を再現することで、その仮想世界で自由に活動できます。また、自分の分身とも言える「アバター」を操作して、オンライン上でさまざまな人たちと会話・買い物・ゲームなどをすることが可能です。さらには、展示会・オフィス・会議などビジネスの場としての運用も加速しています。

メタバースのアバターとは

アバターとは、仮想世界におけるもう一人の自分を意味します。

メタバースではアバターを自分の思い通りにカスタマイズすることで、人種・性別・髪型を変更し、現実とは異なる自分を自由に表現することが可能です。

また、メタ社の「Horizon Worlds」ではVRの世界を拡大していき、他のメタバースプラットフォームに入れる方向性が示されています。そのため、一つのアバターを使用して、別のプラットフォームに入っていけるオープンメタバースの可能性も広がっています。

アバターによってコミュニケーションも

アバターを活用することで、現実とは異なる新しいコミュニケーションの形が生まれています。例えば、Z世代に人気のあるゲーム「フォートナイト」では、「米津玄師」のライブがゲーム上で開催され、観客もアバターとして参加したことが話題になりました。

このような体験は新たな経験を得られるため、自分の個性や趣向が広がります。

さらに、仮想世界を体験した人がコミュニケーションをとることで、3DCGを使用した仮想空間は進化を遂げるでしょう。

アバターによって経済活動する

メタバースとアバターを活用すると、「Zoom」などの画面上のweb会議よりも臨場感のある会話が実現します。メタ社の「Horizon Workrooms」ではアバターを使用し、オンライン上でリアルな会議をすることが可能です。さらに、オフィスをメタバースに移し距離や場所に縛られることがなくなったため、ビジネスに関するアプローチの選択肢が広がる可能性もあります。

アバターの活動を支えるブロックチェーン3.0とは、トークンとは

ブロックチェーンとはデータを分散させることで、安全にデータを管理できるシステムです。ブロックチェーンは元々ビットコインのために開発されましたが、現在のブロックチェーン3.0では、データやアプリへ活用できます。

そのデータに価値を付与する仕組みが非代替性トークン（NFT）です。NFTはデジタル世界における著作権のようなもので、データの複製や共有を制限し、データの所有権を明確にします。つまり、ブロックチェーンを活用したトークンが、仮想世界における経済の根幹を支えているのです。

メタバースでは現実から離れてしまいかねない

メタバースは、没入感が高く気軽にプレイできるため、現実では味わえない刺激的な体験ができます。しかし、現実とメタバースの両立をしかねて、メタバースの世界にとらわれてしまい、睡眠や学業など普段の生活を疎かにしてしまうデメリットがあります。

これらのデメリットを知り、生活を見直すことで、よりメタバースを楽しむことができるでしょう。

アバターも使い自分の二つの世界を生きる

メタバースとアバターの主な例として、細田守監督作「竜とそばかすの姫」や「サマーウォーズ」があげられます。この二つの作品も現実と仮想世界、2つの世界が舞台です。

2つの世界を生きるとは、どのようなことなのか解説します。

新しい活動が生まれる

メタバースでは、アバターを使用することでSNSやインターネットよりも一歩踏み込んだ活動が可能です。例えば、手軽にコンサートやイベントを開催・参加でき、アバターを通して現実と大差ない臨場感を感じられます。そのため、生活における活動の幅が広がり、新しい人間関係の構築や今まで味わえなかった経験など人生を豊かにする要素をメタバースは秘めています。

自分の世界が一つ増える

一昔前、自分の世界は一つだけでしたが、メタバースの登場によって、もう一つの新しい世界が形成されています。この世界では現実と異なり、資源や場所に縛られることなくどこまでも世界を拡大することが可能です。そのため、メタバースは私たちを異なる国・宇宙・ファンタジー世界・近未来都市などの新しい世界に連れて行ってくれます。

自分の世界が増えるということは、新たな発見や未知の経験を通して自分自身の可能性が広がることを意味します。

まとめ

メタバースでのアバターは、仮想世界におけるもう一人の自分であり、アバターの経験は人生の楽しみを増やしてくれます。ただし、メタバースにはメリットだけではなく、デメリットも存在するため、節度を持って楽しみましょう。

この記事ではアバターやメタバースについて解説しましたが、これらをより知るためには、実際にアバターを作成し、メタバースを体験することが一番の方法です。

今後、さらなる発展を遂げるメタバースの世界をアバターと共に楽しみましょう。

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プロフィール

GMOメタバースラボ

メタバース技術やブロックチェーン技術を活用した各種Web3サービスに関する調査・分析をするとともに、メタバースを活用したビジネスの立ち上げ・展開をサポートする各種ソリューションを提供いたします。メタバースにおけるビジネスを拡大し、企業の課題解決はもちろん、ユーザーへの新たな体験を提供することで、Web3時代の新たな文化を創成してまいります。