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【2025年最新】コラボ広告とは?メリット・デメリットや活用事例を徹底解説!

【2025年最新】コラボ広告とは?メリット・デメリットや活用事例を徹底解説!

異なる企業やブランドが協力して実施する広告キャンペーンのことを、「コラボ広告」といいます。双方のブランド価値を高め、新たなターゲット層へのアプローチも可能ですが、一方で注意すべきポイントも存在します。本記事では、コラボ広告のメリットやデメリット、実際の活用事例、活用時の注意点について詳しく解説します。

コラボ広告とは?

コラボ広告とは、複数のブランドや企業が協力して広告を展開する手法のことです。お互いのブランド力やリソースを活用し、通常の広告よりも高い効果を期待できます。特にSNSやデジタル広告の発展により、コラボ広告の手法は多様化しています。

コラボマーケティングとの違い

「コラボマーケティング」と「コラボ広告」は似ていますが、厳密には異なります。

  • コラボマーケティング:コラボという考え方を軸にしたマーケティング全体の設計を指します。ブランド同士が協力し、認知拡大や売上向上を目的とした戦略を立てます。
    例:共同でのイベント開催、SNSでの相互プロモーション、限定商品開発等
  • コラボ広告:コラボマーケティングのなかでも、広告を活用して展開する手法を指します。
    例:共同制作のTVCMやWEB広告、ブランドロゴを並べた広告キャンペーン等

主なコラボ広告手法

コラボ広告は、バナー広告、タイアップ記事、SNS広告、動画広告など、さまざまな手法で展開されます。ここでは、コラボ広告の主な手法の特徴とメリットについてご紹介します。

手法特徴メリット
バナー広告Webサイトやアプリ上に掲載される画像広告視認性が高く、短時間で情報を伝えやすい
タイアップ記事メディアやブログと連携し、広告主の商品・サービスを紹介する記事信頼性が高く、詳細な情報を伝えられる
SNS広告企業アカウントやインフルエンサーを活用して拡散する広告拡散力が高く、ターゲット層に届きやすい
動画広告YouTubeやTikTokなどの動画プラットフォームで配信される広告視覚的に訴求力があり、印象に残りやすい

コラボ広告のメリット3つ

コラボ広告には、ブランド認知の拡大やコスト削減といったさまざまなメリットがあります。それぞれの企業が持つ強みを生かしながら、単独では実現できない相乗効果を生み出せるのが特徴です。ここでは、コラボ広告のメリットについて解説します。

ブランド認知を拡大できる

コラボ広告は、互いのブランドのターゲット層にリーチできるため、単独の広告施策よりも広範な認知拡大が可能です。特に異業種とのコラボは、新たな顧客層にアプローチする絶好の機会となります。

広告コストを分担できる

広告費や制作費を複数の企業で分担できる点もメリットの一つです。テレビCMや大規模キャンペーンは高額になりがちですが、コラボによりコストを抑えつつ、インパクトのあるプロモーションを実施できます。

話題性が生まれやすい

異なるブランド同士がコラボすることで、ユニークな広告施策が実現し、高い話題性を期待できます。特に、異業種とのコラボなど消費者にとって意外性のある組み合わせは、高い拡散力を生み出します。コラボの意外性やストーリー性を活かすことで、通常の広告よりも注目を集めることが可能です。

コラボ広告のデメリット2つ

さまざまなメリットがある一方で、ターゲット層との親和性が低い場合や企業間の調整に時間が必要であるなどのリスクも存在します。ここでは、コラボ広告のデメリットについて解説します。

企業間の調整や交渉に時間がかかる

コラボ広告は複数の企業が関わるため、広告内容や権利について詳細に交渉する必要があり、それぞれのブランドの価値やイメージを損なわないよう慎重な検討が求められます。そのため、スピード感のあるプロモーションを実施したい場合は、事前のスケジュールを入念に立てることが重要です。

ターゲット層との親和性が低い場合がある

コラボするブランド同士のターゲット層が大きく異なる場合、広告の効果が期待通りに得られない可能性があります。そのため、コラボを企画する際には、双方のブランドのターゲット層やブランドの価値観との親和性を十分に分析し、適切なターゲットを設定することが重要です。

コラボ広告の活用事例

コラボ広告は、異業種間の連携やユーモアを交えた企画など、多様な形態で展開されています。ここでは、実際のコラボ広告事例を紹介します。

マクドナルド×コカ・コーラ

日本マクドナルド株式会社は、コカ・コーラ社のCMで使用されていた名曲 “I feel Coke” を採用したTVCM、「ビッグマック あしたも、笑おう。」篇を放映しました。

ビッグマックとコカ・コーラの組み合わせは、多くの顧客にとって「最強コンビ」として愛されており、今回のCMはその魅力を存分に伝える内容に仕上がっています。このコラボ広告の注目ポイントは、以下の2点です。

  • “I feel Coke”の起用で懐かしさと新しさを演出
    1980年代にコカ・コーラのCMソングとして親しまれた “I feel Coke” を使用することで、幅広い世代に響く演出を実現。懐かしさを感じる大人世代と、新鮮に感じる若い世代の両方に訴求する内容となった。
  • 「最強コンビ」のイメージを最大限に活用
    長年愛されてきた「ビッグマック×コカ・コーラ」という組み合わせを前面に押し出し、ブランドの強みを活かしたメッセージを発信。

au×ローソン

KDDI株式会社と株式会社ローソンは、2025年1月よりauとローソンのコラボCMを放映しました。今回のCMでは、auは「ローソン行くならPontaパスがおトク」を、ローソンは「新作の濃厚ショコラスイーツ」と「Pontaパスでおトクなウチカフェスイーツ」を訴求し、両社のサービスと商品の魅力を最大限に伝えています。このコラボ広告の注目ポイントは、以下の2点です。

  • 両企業のテレビCMに同じ女優を起用し、統一感を演出
    auとローソンのCMには同じ女優が出演し、2社のコラボレーションを視覚的にも印象付ける仕掛けを導入している。
  • Pontaパスを活用したおトクなキャンペーンをアピール
    CMでは、auユーザー向けの「Pontaパス」による特典を強調し、ローソンでのお買い物がよりお得になることを訴求。

コラボ広告を成功させるためのポイント3つ

コラボ広告を効果的に活用するためには、ターゲット層の明確化やブランドの強みを活かした企画設計、そしてSNSの積極的な活用が重要になります。これらのポイントを意識することで、広告の訴求力を高め、話題性のあるキャンペーンを実現できます。ここでは、コラボ広告を成功に導くための3つのポイントについて解説します。

ターゲット層を明確にし、広告の方向性を決める

コラボ広告では、両ブランドのターゲット層が一致しているか、または新たなターゲット層にリーチできるかを明確にすることが不可欠です。ターゲットが不明確だと、効果的な広告展開が難しくなります。

例:食品メーカー×コンビニのコラボ広告

  • デジタル広告:コンビニアプリのプッシュ通知やバナー広告で新商品の発売情報を告知
  • 店頭プロモーション:コンビニレジ横のデジタルサイネージで食品メーカーのブランドストーリーと新商品を紹介

双方のブランドの強みを活かす

コラボ広告の魅力を最大化するには、お互いのブランドの強みを活かした企画を設計することが重要です。単なる共同広告ではなく、双方の価値を掛け合わせた独自の広告ストーリーを作ることで、より高い広告効果が期待できます。

例:高級チョコレートブランド×映画のコラボ広告

  • YouTube広告:映画のシーンを使用した特別映像を制作し、「映画の世界をチョコとともに楽しもう!」というメッセージで訴求
  • Instagram広告:「映画鑑賞のお供に最適なスイーツ」としてインフルエンサーに投稿を依頼

SNSを活用して話題性を高める             

コラボ広告の拡散力を最大化するには、SNSを活用した施策を盛り込むことが重要です。特に、消費者が自ら投稿したくなる仕掛けを作ることで、広告のリーチを自然に拡大することができます。

例:スナック菓子ブランド×人気アニメのコラボ広告

  • Xのインタラクティブ広告:「このパッケージ、何種類あるか知ってる?」と問いかけるクイズ形式の広告を配信し、ユーザーがリツイートして回答すると抽選でコラボグッズが当たるキャンペーンを実施する。
  • TikTok広告:アニメキャラのセリフに合わせてお菓子を食べるリアクション動画を投稿する「#〇〇チャレンジ」を実施。公式アカウントでも人気動画を紹介し、拡散を促進する。

コラボ広告を展開する際の注意点2つ

コラボ広告を成功させるためには、権利関係の整理やブランドイメージの適合性を事前に確認することが不可欠です。ここでは、実施時に注意すべきポイントを解説します。

権利関係の整理を事前に行う

コラボ広告では、商標権・著作権・使用許諾の範囲を明確にし、契約内容をしっかり取り決めることが重要です。権利関係が曖昧なまま進めると、広告の運用中や終了後にトラブルが発生する可能性があります。特に、SNS広告や動画広告では、インフルエンサーやクリエイターの投稿内容の著作権や削除・修正の権限についても事前に合意しておくことがスムーズな運用につながります。

ブランドイメージの不一致を避ける

コラボ相手のブランドイメージが自社と大きく異なる場合、消費者に違和感を与えたり、ブランド価値の低下を招いたりするなどのリスクがあります。そのため、コラボ相手の選定は慎重に行う必要があります。過去のコラボ事例や市場の反応を調査し、ブランドの親和性を確認することが重要です。また、事前にテストマーケティングを実施し、消費者の反応を把握しておくことで、より確実な戦略を立てることができます。

まとめ

本記事では、コラボ広告のメリットやデメリット、具体的な活用事例について解説しました。コラボ広告を活用することで、ブランドの認知拡大や広告コストの削減といったメリットが期待できます。一方で、ブランドイメージの不一致やターゲット層との親和性の低さが課題となる場合もあるため、事前の調整や適切なパートナー選びが重要です。本記事を効果的なコラボ広告の展開に活かしてください。

プロフィール
柏原百杏
社会学部 オタク文化や推し活消費、サブカルチャー経済圏の動向を考察。ファン心理やブランディング、コンテンツマーケティングなどついて実例を交えて執筆。
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