【初心者必見】アプリ広告とは？種類や仕組み、メリット、成功のポイントを徹底解説

スマートフォンやタブレットのアプリ内に表示される広告は「アプリ広告」と呼ばれます。スマートフォンが普及した現代、アプリ広告はますます重視されています。

この記事では、アプリ広告の配信や課金の仕組みといった基礎知識から、導入のメリット、そしてアプリ広告を成功させるポイントまで解説します。

アプリ広告とは？

アプリ広告とはWeb広告の一種で、スマートフォンやタブレットのアプリケーション上で配信される広告を指します。

アプリ起動時や使用中、動画コンテンツの合間など、アプリ広告はさまざまなタイミングで表示されます。また、バナーや全画面、ポップアップなど表示方法も幅広く、ユーザーの目に入りやすい広告です。

アプリ広告はスマートフォンが普及し始めた2010年頃から注目され、市場を拡大し続けています。今では、Webマーケティングにおいて欠かせない手法の一つになりました。

アプリ広告の配信の仕組み

アプリ広告の配信の仕組みには、大きく分けて3種類あります。

• 運用型
• 純広告型
• アドネットワーク型

運用型

運用型は、アプリの運営会社と契約し、広告を配信する形式です。広告主は特定のアプリのユーザーに対して、ピンポイントに広告を打つことができます。そのため、ターゲット層が明確に定まっている場合におすすめです。

純広告型

純広告型は、アプリ内の広告枠を買い取り、契約期間中に広告を配信する形式です。配信枠が決まっているため、広告の表示回数やタイミングをある程度コントロールできる一方で、広告枠の在庫状況や契約条件に左右される場合があります。また、特定のターゲット層にリーチするためには、配信枠の選定が重要です。

また、純広告では、動画、アニメーション、インタラクティブな要素など、多彩なクリエイティブ表現が可能です。これにより、ブランドの世界観や商品の魅力を効果的に伝えることができます。

アドネットワーク型

アドネットワーク型は、広告配信プラットフォームである「アドネットワーク」を介して配信する形式です。アドネットワークでは、多種多様な媒体へ広告を配信しています。そのため、それぞれの広告主に適したアプリへ配信することができます。

アプリ広告の課金の仕組み

アプリ広告の課金形式として、主に以下の4種類があります。

• クリック課金型
• インプレッション課金型
• 契約期間型
• 成果報酬型

クリック課金型

クリック課金型とは、ユーザーが広告をクリックした回数に応じて、費用が発生する形式です。表示されただけでは課金されないため、費用対効果が高い方法といえます。

インプレッション課金型

インプレッション課金型では、広告の表示回数ごとに費用が発生します。インプレッション課金型の広告は、多くのアプリで採用されており、配信枠が多いことがメリットです。

契約期間型

契約期間型とは、あらかじめ決められた契約期間中に、決められた広告枠で配信する形式です。細かなターゲティングを行う手間がかからず、予算計画も立てやすいといったメリットがあります。

成果報酬型

成果報酬型は、広告内のリンクにアクセスしたユーザーから、成果を得られた時に費用が発生する形式です。例えば、アプリのインストールや会員登録、商品の購入などがこの「成果」に含まれます。

アプリ広告の種類

アプリ広告には多くの種類があり、主に用いられているのは以下の6種類です。

• バナー広告
• アイコン広告
• 全画面広告（インタースティシャル広告）
• 動画リワード広告
• オファーウォール広告
• インフィード広告

バナー広告

バナー広告とは、アプリ画面の上下や中ほどに表示される横長の広告です。テキストや画像、動画を組み合わせるため、ユーザーの目を引くことができます。

アイコン広告

アイコン広告は、アプリ内で使用されているアイコンに似せたデザインで表示されます。そのため、アプリ画面になじみやすく、クリックされやすいことが特徴です。

全画面広告（インタースティシャル広告）

全画面広告とは、アプリを開いた時などに画面全体に表示される広告で、「インタースティシャル広告」とも呼ばれます。大きく表示されるため、ユーザーに自社を強く印象付けることができます。

動画リワード広告

動画リワード広告は、動画広告を一定時間視聴したユーザーに特典（リワード）が付与されるものです。例えば、アプリ内で使用できるコインやポイントなどが付与されます。ユーザーにもメリットがあるため、好印象を与えやすい手法です。

オファーウォール広告

オファーウォール広告とは、条件（オファー）を達成したユーザーに対し、コインやポイントなどの特典が付与されるものです。特設ページを設けているアプリが多く、複数のアプリやWebサービスのオファーウォール広告が一覧で表示されます。

インフィード広告

インフィード広告は、アプリ内のコンテンツに自然に溶け込む形で配信される広告で、SNSやニュースアプリなどで多く採用されています。広告がコンテンツの流れに沿って表示されるため、アプリやサイトの利用体験を妨げにくい設計になっています。

アプリ広告のメリット

アプリ広告には、以下のようなメリットがあります。

ユーザーの目を引きやすい

アプリ広告は、アプリ画面の上部や下部、全画面など、目立つ位置に表示されます。表示されるタイミングもアプリの起動直後や画面遷移時などで、ユーザーの目に留まりやすい設計が工夫されています。

そのため、アプリ広告はユーザーの目に入る確率が高く、Web広告よりクリック率が高いと言われています。広告効果（クリック率、インストール率、購入率など）をリアルタイムで測定できるため、パフォーマンスの測定が容易な点もメリットです。

コンバージョン率が高い

ユーザーは、特定の目的があってアプリを使用しています。例えばマンガアプリのユーザーはマンガ好き、レシピアプリのユーザーは料理好きであることがほとんどです。

アプリ広告は、そうしたターゲットに合った広告をピンポイントで配信できます。そのため、エンゲージメントやコンバージョンに繋がりやすいのです。

競合が少なくコストが安い

実は、アプリ広告は競合が少なく、コストを抑えて効果を得やすい方法とされています。

現在、Google PlayやApp Storeといったアプリストアでは数百万種のアプリが配信されています。アプリの数が膨大で広告の配信先が分散するため、広告費を安く抑えることができます。

アプリ広告運用を成功させるポイント

アプリ広告を運用する際は、以下のポイントを押さえましょう。

ターゲット層に合ったアプリを選定する

アプリ広告を配信するためには、自社商品・サービスのターゲット層を明確にする必要があります。そのターゲットがよく利用しているアプリを選定し、広告を配信しましょう。自社商品・サービスと相性の良い配信先を選ぶことで、マーケティング効果が高まります。

好印象な広告を制作する

アプリ広告はユーザーの目に入りやすいため、強い印象を残せる一方、不快感を与える恐れもあります。また、広告の内容が配信先のアプリに合っていない場合、画面の中で浮いてしまいます。

そのため、広告のデザインやテキストを工夫し、好印象を与えられるものにしましょう。どんな広告が良いか判断できない場合は、アプリ広告の経験豊富なプロに任せるのがおすすめです。

まとめ

スマートフォンの普及とともに、一気に需要が増えたアプリ広告。アプリ広告を上手く活用すれば、飛躍的にコンバージョン率を高められる可能性があります。

アプリ広告運用の成功は、ターゲットの洞察や継続的なパフォーマンス改善にかかっています。自社サービスのファン層拡大につなげられるように、ユーザー体験を第一に考え、リテンション率やブランド価値を高める施策を計画しましょう。

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プロフィール

吉田一貴

マーケティング支援会社での10年以上の経験。 広告運用に精通し、累計運用額50億円以上・30媒体以上の実績を誇る。 運用型広告に特化し、パフォーマンス最大化を目指すマーケティング戦略のプロフェッショナル。