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【初心者必見】YouTube広告とは？種類・配信方法・効果的な作成ポイントを徹底解説

2024/12/29 2025/01/07

YouTubeで頻繁に目にする動画広告は、その長さも、掲載されている場所もそれぞれ違います。今回はYouTube広告について、その特徴や種類、掲載方法、そして制作時のポイントまで解説します。YouTube広告を実際に掲載してみようと思っている方はもちろん、YouTubeの活用法を模索中の方にも有益な内容となっているので、ぜひご覧ください。

YouTube広告とは？

YouTube内に掲載できる動画形式広告のことです。Google広告（旧Google AdWords）と連携して配信される仕組みになっています。

YouTube広告の特徴

多様な広告形態とリーチ力

多様なフォーマットの動画広告で、幅広いYouTubeのユーザー層にアプローチすることができます。詳しくはこの後のセクションである「YouTube広告の種類」をご覧ください。

細かいターゲティング設定ができる

YouTube広告では、広告を視聴するユーザーに対して詳細なターゲティングができます。ターゲティングは主に以下の2種類です。

オーディエンス・ターゲティング：ユーザーの年齢や性別、興味関心などに基づいてターゲティングします。
コンテンツ・ターゲティング：広告を表示する場所を指定します。視聴デバイスの指定や、動画のトピックの指定などが可能です。

広告効果の測定ができる

Google広告の管理画面とYouTubeアナリティクスの両方から、広告効果の測定ができます。主な指標は視聴回数、再生時間、視聴完了率、クリック率などです。これらの指標を分析することで、広告の目的を達成したか確認したり、改善点を見つけたりすることができます。

YouTube広告の種類

YouTube広告の種類は以下の6種類です。

スキップ可能なインストリーム広告：動画の開始前後や途中に挿入される広告です。広告の開始から5秒後にスキップボタンが表示されます。長尺のコンテンツにすることも可能で、商品の機能説明やブランドストーリー、使用シーンの紹介など、幅広い表現ができます。
スキップ不可のインストリーム広告：内容は上記に同じで、スキップボタンは表示されません。
インフィード動画広告：YouTubeの検索結果や関連動画、ホーム画面に表示される広告です。ユーザーが自ら選択して視聴するため、商品やサービスに関心の高い層へのアプローチに最適です。
バンパー広告：動画の再生前に表示される6秒間のノンスキップ広告です。短時間でメッセージやブランドの世界観を伝えることができるため、ブランド認知向上に効果的です。
マストヘッド広告：YouTubeのトップページに大きく表示される最も注目度の高い広告です。国内ユーザーの約9割にリーチでき、24時間独占掲載となるため、新商品発表や大規模キャンペーンに最適です。
YouTubeショートの広告：「YouTubeショート」専用の短尺動画広告です。60秒以内の縦長フォーマットで、スワイプ動作に合わせたフロー型で表示されます。若年層への訴求力が高く、トレンド感のある演出や音楽との組み合わせで高い効果を生み出せます。

これら6種類のYouTube広告には、それぞれに適した広告内容があることを理解しておくことでより効果的な広告の制作ができるでしょう。

YouTube広告の規定

このセクションでは、YouTube広告の規定として「フォーマット」と「課金形態」について解説します。

広告別のフォーマット

広告の種類	動画の長さ上限	アスペクト比
スキップ可能なインストリーム広告	上限なし（3分未満が推奨）	16：9または9：16
スキップ不可のインストリーム広告	15秒~30秒	16：9または9：16
インフィード動画広告	上限なし	16：9または4：3
バンパー広告	6秒	16：9または9：16
マストヘッド広告	PCは30秒、スマホ・テレビは上限なし	ワイドスクリーンまたは16：9
YouTubeショートの広告	60秒未満を推奨	16 : 9

課金形態

課金形態は下記の4つに分類され、それぞれの費用感も異なります。

CPV（Cost Per View: 視聴単価）: 視聴者が広告を一定時間（通常30秒）視聴する、または広告内のアクション（クリックなど）を行った場合に課金されます。費用感は[5～30円/1視聴]です。
CPM（Cost Per Mille: インプレッション単価）: 広告が1,000回表示されるごとに課金されます。費用感は[100～1,000円/1,000インプレッション]です。
CPA（Cost Per Acquisition: 獲得単価）: ユーザーが広告をクリックし、購入や登録などの行動を行った場合に課金されます。費用感は業界や商品によりますが、[1,000～数万円/1獲得]です。
CPC（Cost Per Click: クリック単価）: 視聴者が広告をクリックした場合に課金されます。費用感は[10～100円/1クリック]です。

YouTube広告の配信設定

このセクションでは、YouTube広告を配信する手順を解説します。

YouTubeチャンネルに動画をアップロードする
まずは、YouTubeサイトにアクセスして企業のGoogleアカウントでYouTubeチャンネルを作成します。チャンネルが作成できたら、メニューから「YouTube Studio」に入り、あらかじめ用意した広告用の動画をアップロードします。
Google広告アカウントを作成する
YouTubeはGoogleのサービスの一つなので、YouTube広告の配信にはGoogle広告アカウントも必要です。Google広告アカウントをまだ持っていない場合は、Google広告のWebページから「今すぐ開始」をクリックし、ビジネス情報を入力して広告アカウントを作成してください。
目標を選択する
Google広告アカウントにログインし、「新しいキャンペーンを作成」を選択してキャンペーンの目標を設定します。YouTube広告の場合は「販売促進」「見込み顧客の獲得」「ウェブサイトのトラフィック」「商品やブランドの比較検討」「ブランド認知度とリーチ」のいずれかを選択する必要があります。
フォーマット(広告の種類)を選択する
次に、キャンペーンタイプで「動画」を選択すると、どの動画フォーマットを使用するか選択できます。広告の目的に応じて適切なフォーマットを設定しましょう。
予算と入札戦略を設定する
YouTube広告では、キャンペーン全体の予算または日別の予算を設定することができます。また、入札戦略には、1回の視聴の上限額を設定する「上限視聴広告単価」や、広告が1,000回表示されるごとに支払う平均額を設定する「目標インプレッション単価」などがあるので、達成したい目的に応じて選択しましょう。
ターゲティングを設定する
オーディエンス・ターゲティングとコンテンツ・ターゲティングを上手く組み合わせて、関連性の高いユーザーに効率的に配信しましょう。
広告を作成する
広告用の動画を選択し、広告の遷移先となるURL、見出し、広告の名前などを入力して広告作成が完了です。ここまでの設定が終わったら、「キャンペーンの作成」をクリックします。
審査を行う
広告の設定がすべて完了すると自動的に審査が開始され、通常1営業日以内に完了します。審査に通過するとすぐに掲載が開始されますが、不承認となった場合は広告を修正し再審査する必要があります。

YouTube広告作成のポイント

このセクションでは、YouTube広告を作成する際に押さえておきたいポイントとして、「ABCDフレームワーク」を解説します。

ABCDフレームワークとは？

ABCDフレームワークとは、以下の4点で構成されるフレームワークです。

Attract：視聴者の関心を引き込む
冒頭5秒間に2つ以上のショットを入れる、被写体をアップで使用するなど、視聴者を動画に引き込む工夫を指します。
Brand：視聴者にブランドを認知してもらう
冒頭5秒間でブランドを紹介する、ロゴの表示位置は中央から左にするなど、視聴者のブランド認知を高める工夫を指します。
Connect：ストーリーと視聴者を結びつける
アクションやユーモアなどを活用したり、人物をストーリーの中心に据えたりすることで視聴者の感情に訴えようとする工夫を指します。
Direct：望むアクションを視聴者に提示する
お得感を感じるオファーや具体的な行動(購入や申し込みなど)を促すフレーズなど、視聴者の行動を動機づけるための工夫を指します。

この4点を意識したYouTube広告の制作をすることで、望むような広告効果が得られるでしょう。

まとめ

今回は、YouTube広告の特徴や種類、掲載方法、そして制作時のポイントまで詳しく解説しました。世界トップクラスの利用者数を誇り、利用者層も幅広いYouTubeでの広告配信は、企業の認知度を高めるだけでなく、商品やサービスの売り上げにも貢献するでしょう。皆さんもぜひ、YouTube広告を活用してみて下さい。