【徹底解説】インフルエンサーの定義や起用のポイントとは
SNSが普及した現代において、インフルエンサーはマーケティングの新星として多くの注目を集めています。
この記事では、インフルエンサーとは何か、その種類、活躍の舞台、また企業が彼らを起用するメリットとポイントについて詳しく解説します。
インフルエンサーとは
インフルエンサーとは、英語の「influence(影響)」が語源で、SNSやブログなどのオンラインプラットフォームを通じて、多くのフォロワーに影響を与える力を持つ人物のことを指します。彼らは特定の分野やトピックにおいて知識や経験を持ち、その信頼性と発信力を活かして情報を共有します。一般的にはファッション、ライフスタイル、ビューティ、旅行、フィットネスなど様々なカテゴリーで活動しています。
インフルエンサーという存在は、従来の有名人やメディアの影響力に代わる新しい形として注目されています。この背景には、SNSの急速な普及と消費者行動の変化があり、今後もインフルエンサーの重要性は増していくと考えられます。
インフルエンサーのカテゴリー
インフルエンサーにはさまざまなカテゴリーがあり、その影響力やフォロワー数によって分類されています。ここでは、トップインフルエンサー、ミドルインフルエンサー、マイクロインフルエンサー、ナノインフルエンサーの4つのカテゴリー区分について詳しく解説します。
カテゴリー区分には明確な定義はないため、ご紹介するフォロワー数と呼び方はあくまでも一例です。
トップインフルエンサー
トップインフルエンサーとは、数百万人ものフォロワーを持ち、大規模な影響力を発揮するインフルエンサーです。主にテレビなどのメディア露出が多い芸能人や国際的な有名人が多く該当します。
影響力が大きい反面、「身近な存在」とは思われにくいため、投稿に対するいいねやコメントなどのリアクションを測る「エンゲージメント率」は低くなりやすいでしょう。
ミドルインフルエンサー
ミドルインフルエンサーは、フォロワー数が10万人〜100万人程度のインフルエンサーで、特定の分野や業界で非常に強い影響力を持っています。
ミドルインフルエンサーはスタートアップ企業などのPRに適しており、高い費用対効果を生み出すといわれています。
マイクロインフルエンサー
マイクロインフルエンサーは、フォロワー数が数千〜10万人のインフルエンサーです。トップインフルエンサーやミドルインフルエンサーに比べてフォロワーとの距離感が近く、エンゲージメント率は高い傾向にあります。
ナノインフルエンサー
ナノインフルエンサーとは、フォロワー数が数百〜1000人程度のインフルエンサーです。マイクロインフルエンサー以上に狭いコミュニティーに対する影響力が強く、フォロワーとの関係性が密接なのが特徴です。
また「少ない予算でインフルエンサーを起用したい」「複数のインフルエンサーを活用したい」という場合に相性が良いインフルエンサーでもあります。
インフルエンサーが注目されている理由
マスメディアの影響力低下
近年、テレビや新聞などの従来のマスメディアの影響力は低下しています。特に若年層ではインターネットやSNSを主要な情報源とする人が増えており、従来の方法では届きにくい層に対してインフルエンサーが新たな情報発信源となっています。
SNSの普及
さまざまなSNSの普及により、誰でも簡単に情報を発信し受け取ることができるようになりました。インフルエンサーはSNSを活用して、迅速かつ効果的に情報を拡散することができます。
多種多様な興味関心への対応
インフルエンサーは特定の分野や興味に特化して情報を発信することが多く、そのため一般的なメディアが扱わないようなニッチなトピックでも、インフルエンサーを通じて多くの人々にリーチすることができます。
これらの要因により、インフルエンサーは現代のマーケティングにおいて重要な役割を果たすようになっています。企業やブランドはインフルエンサーを活用することで、従来のメディアでは得られない効果的なアプローチを取ることができるのです。
インフルエンサーが活躍するSNS
インフルエンサーが活躍するための主要なSNSとして、TikTok、YouTube、Instagram、そしてX(旧Twitter)が挙げられます。これらのSNSは、それぞれ特徴的なユーザーベースと特性を持っており、インフルエンサーが効果的に発信力を発揮するための場となっています。
TikTok
TikTokは急成長している短編動画SNSで、特に10代~20代の若年層(Z世代)に強い人気があります。ユーザーが15秒から1分程度の短い動画を共有することで、エンタメ性が高いコンテンツが爆発的に拡散します。
おすすめコンテンツ例
- ファッション
- 美容
- ダンス
- DIY
- フード
YouTube
YouTubeは、動画コンテンツで多量の情報を提供できるSNSです。ユーザー層は全世代に渡ります。また、YouTubeショーツという短編動画機能も追加され、TikTokのような短時間コンテンツも提供できるようになりました。
おすすめコンテンツ例
- テクノロジー
- 教育
- ゲーム
- 健康
インスタグラムは、写真や動画を中心にユーザーの注目を引きつけるサービスです。特に18~34歳の若年層に強い影響力があります。視覚的なコンテンツを通じてビジネスの認知度を高め、ターゲット層への効果的なアプローチが可能です。
おすすめコンテンツ例
- ファッション
- 美容
- ライフスタイル
- 旅行
- フード
- アート
X(旧Twitter)
X(旧Twitter)は、主にテキストベースの短文投稿を中心としたSNSで、リアルタイムでの情報共有と拡散力が強みです。ニュース、意見、日常の出来事など、多岐にわたるコンテンツが投稿され、ハッシュタグを利用したトレンドの追跡や参加が可能です。インフルエンサーはフォロワーと直接対話することができ、エンゲージメントの高いコミュニケーションが特徴です。
おすすめコンテンツ例
- ニュース
- スポーツ
- テクノロジー
- エンターテインメント
インフルエンサー活用施策の種類
インフルエンサーマーケティングでは、インフルエンサーを活用するための施策が多様に存在します。ここでは、主要な施策について詳しく解説し、企業がインフルエンサーを最大限に活用するための参考にしていただける内容をお届けします。
PR投稿
PR投稿は、インフルエンサーが企業やブランドの商品やサービスについて、自身のSNSアカウントで紹介する施策です。インフルエンサーの信頼性を活かすことで、自然な形で製品を紹介することができます。
(例:ファッションインフルエンサーが新商品服を着用して紹介、ビューティーインフルエンサーが化粧品を使用してレビューなど)
特徴:
- 自然な形での商品プロモーション
- インフルエンサーのライフスタイルに溶け込む形での紹介
- 高いエンゲージメント率
- 短期間でも効果が期待できる
アンバサダー
アンバサダーは、インフルエンサーをブランドの顔として任命し、長期的に活動してもらう施策です。この施策は、ブランドの信頼性向上やイメージ作りに寄与します。
(例:アスリートインフルエンサーがスポーツブランドのアンバサダーとして活動、ビューティーインフルエンサーが化粧品ブランドの定期的なキャンペーンを担当など)
特徴:
- 長期的なブランド認知と信頼性向上
- ブランドに対する親近感の醸成
- 高いエンゲージメントとフォロワーの忠誠度向上
商品コラボ
商品コラボとは、インフルエンサーとブランドが共同で商品を開発・展開する施策です。インフルエンサーの影響力とブランドの力を合わせることで、強力なマーケットポジションを築くことができます。
(例:ファッションインフルエンサーとアパレルブランドのコラボ商品、美容インフルエンサーとコスメブランドが共同開発した限定コスメなど)
特徴:
- インフルエンサーの個性を反映した商品開発
- フォロワーの購買意欲を高める
- 独自性の高い製品ラインナップの構築
- 双方のブランド価値の向上
これらのインフルエンサー活用施策を理解し、適切に組み合わせることで、企業はターゲットオーディエンスへの効果的なアプローチを実現し、マーケティングキャンペーンの成功に貢献することができます。
企業がインフルエンサーを起用するメリット
ターゲティングが容易
インフルエンサーは特定の興味や関心を持つフォロワー層を持っています。そのため、企業はそのフォロワーベースを利用して特定の市場やニッチな層に対して効果的にターゲティングを行うことができます。
拡散力がある
インフルエンサーはフォロワーとの距離が近く、共感を引きやすい投稿を行うことが多いため、クチコミが広まりやすいという特徴があります。また、SNS自体の拡散力の高さも加わり、相乗効果が期待できます。
信頼性が高くなる
インフルエンサーはフォロワーとの間に強い信頼関係を築いています。これにより、インフルエンサーが紹介する商品やサービスはフォロワーに受け入れられやすくなり、購買意欲を高める効果があります。
宣伝感の少なさ
インフルエンサーのPR投稿は、自身のライフスタイルや体験を通じて商品を紹介するため、フォロワーにとっては従来の広告よりも宣伝化を感じず、受け入れやすい傾向があります。
インフルエンサーを起用する際のポイント
インフルエンサーを起用する際には、単に人気やフォロワー数だけに依存するのではなく、慎重に選定と計画を行うことが重要です。ここでは、インフルエンサーを起用する際の重要なポイントについて詳しく解説します。
フォロワー数だけで判断しない
インフルエンサーを選ぶ際に、フォロワー数だけで評価してしまうのは誤りです。フォロワー数が多いことは確かに一つの指標ですが、それ以上に重要なのはフォロワーの質とエンゲージメント率です。エンゲージメント率が高いインフルエンサーの方が、より効果的にターゲット層にリーチすることができます。
インフルエンサーと自社の相性を確認する
インフルエンサーを起用する際には、自社ブランドとの相性を確認することが非常に重要です。インフルエンサーのコンテンツが自社の商品やサービスと自然に調和するかどうかを見極める必要があります。
また、インフルエンサーのフォロワー層が自社のターゲット層と一致しているかを確認することも大切です。これにより、自然で信頼性の高いプロモーションが可能になります。
企画力があるインフルエンサーを起用する
インフルエンサーを選ぶ際には、単に商品を紹介してもらうだけでなく、クリエイティブな企画力を持つインフルエンサーを選ぶことが重要です。独自の視点やアイデアを持ち、魅力的なコンテンツを作成できるインフルエンサーは、より高い成果をもたらす可能性があります。
さらに、企画力が高いインフルエンサーはユーザーのニーズをよく理解しているため、企業側がインフルエンサー広告についての知識が不足していても、インフルエンサー自身がアドバイザーとしてサポートしてくれることがあります。
投稿内容について擦り合わせる
インフルエンサーとのコラボレーションには、事前の綿密なコミュニケーションと投稿内容の擦り合わせが欠かせません。投稿のタイミング、メッセージ、ビジュアルスタイルなどの詳細を打ち合わせ、双方が納得のいく形でコンテンツを作り上げることが大切です。
ステマに気をつける
ステルスマーケティング(ステマ)とは、宣伝であることを隠し、消費者に自然な口コミや意見として見せかける手法のことです。しかし、この方法は消費者の信頼を損なうリスクがあります。インフルエンサーとのコラボレーションでは、広告であることを明示することが重要です。不透明なプロモーションは逆効果になりかねませんので、広告宣伝を行う際には適切な表示を心がけましょう。
まとめ
インフルエンサーは現代のマーケティングにおいて重要な役割を果たしています。彼らはフォロワーとの強い信頼関係と共感性の高いコンテンツを持っており、その力を借りることで、新たな市場へのアプローチやターゲット顧客への継続的な影響力を持つことが可能になります。
本記事で解説した知識とポイントを活用して、インフルエンサーマーケティングを成功させ、自社ブランドの認知度と信頼性を高めましょう。
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