マーケティングコラム

ブランドセーフティレポート for アフィリエイト_2023年5月(金融)

2023.05.31Column
ブランドセーフティレポート for アフィリエイト_2023年5月(金融)

本レポートは、弊社アフィリエイト広告における弊社運用管理ツール「TRUEアフィリエイト byGMO」で検知した、アフィリエイト広告でのブランド毀損リスクがあった媒体のデータをご紹介します。
 

【目次】

 

■まずはじめに~アフィリエイト広告の実情~



2023年2月に公表された「2022年 日本の広告費」によると、インターネット広告費は前年比115.0%の2兆4,801億円となり、引き続き成長を続けています。

ただし、成長には痛みもつきもので課題も顕在化しています。
その課題の1つが、意図しない広告掲載による広告主のブランド毀損です。

2022年末のJARO(※)から発表されたレポートによると、2022年上半期にあった苦情のうち13件が審議対象となっており、12件がインターネット上における内容でした。その12件のうち6件が厳重警告で、更にその中の2件が「アフィリエイト広告」によるものでした。
※日本広告審査機構:1974年に設立された広告・表示に関する民間の自主規制機関。広告主や新聞社、出版社、放送会社、広告会社や広告制作会社などで構成。
 

 

■ブランドセーフティレポート


本レポートにおける「ブランドリスク判定」は次の内容で設定しています。

NGカテゴリ0510ver2

 

<調査概要>

本レポートの概要は以下となります。

■概要
 ・調査期間:2022年4月1日~2023年3月31日
 ・調査業種:【金融】クレジットカード(1社様分)
 ・調査方法:TRUEアフィリエイトbyGMOを活用したブランドセーフティ判定
 

 

<レポート>

ブロックページ率/年

※広告掲載ページ数に対して、ブロックしたページ数の割合
 
まずはじめに、年間のブロックページ率をみていきます。
ブロックページ率/年は18.9%でした。
下記の通り、広告掲載ページ数104,352に対して19,682の掲載ページがブランド毀損対象として判定されブロックされました。

ブロックページ率/年

 

ブロックページ数/月平均

 ※対象期間の広告掲載ページ数に対して、ブロックしたページ数の月平均
 
次にブロックページ数です。
毎月平均して1,640件の広告掲載ページから広告掲載をブロックしていました。
 

ブロックページ数ver2

 

月別推移

 
続いて年間の月別推移グラフです。
少し波がありました。

例えば、掲載ページ数が多い2022年5月よりも、広告掲載ページ数が少ない7月の方が、ブロックページ数は多くなっています。
よって、広告掲載ページ数が多いからといって、ブロックページ数(広告掲載が不適切であると判定したページ数)が多いとは限らないようです。
※更に2023年2月をみると、それが顕著に表れています。

つまり、効率よく広告掲載面をチェックすることができれば、それだけ認知拡大のチャンスが広がり、成果の獲得件数UPにも繋がっていきそうです。
反対に、仮に広告掲載ページ数が少ないからといって広告掲載面のチェックを行わなければ、大きなブランド毀損リスクに繋がります。
 

月別推移0519ver2

 

カテゴリ別ブロックページ率(年間)

 
最後は、ブランドリスク判定カテゴリ(広告掲載が不適切であると判定する為のジャンル)別の割合です。
割合順でいうと、1位が「アダルト」、2位が「不幸な事故」、3位が「暴力表現」でした。
 
金融系の企業様にかかわらず、しっかりとブロックしていきたい内容が上位を占めていました。

 

カテゴリ別ブロックページ割合(年間)

 

<ブロックページ例>

 
それでは実際にブロックされたページ(広告掲載が不適切であると判定され、広告が非表示となったページ)例をみてみましょう。
 

ブロック例1_0524

 

ブロック例2_0524

 
どちらも、ブランドリスクの毀損を防ぐことができています。
これは自動でチェックが出来たからこそ実現した内容です。
 
 

■考察


 
ご覧になっていただいた通り、計測期間全体では、広告掲載をしたページのうち18.9%のページが不適切であると自動判定し、広告掲載をブロックすることが出来ていました。

広告市場全体では、インターネット広告の比重が今後も高まっていきます。また、個人情報の取り扱いが世界的に厳しくなり、今まで効果的であったリターゲティングなどの手法が使いずらくなってきています。このような状況においては、広告出稿企業様にとって成果報酬型であるアフィリエイト広告への期待はどんどん大きくなっていくのではないでしょうか。

ただしブランド毀損自体は無くなることはないので、早めにブランドセーフティへの対策を講じることで、ブランド毀損を防ぎながら安心してアフィリエイト広告による成果獲得の拡大に繋げていくことが重要となります。
 
 

■GMONIKKOの取組み



アフィリエイト広告のブランド毀損リスクに対して、GMO NIKKOでは、TRUEアフィリエイト byGMOのブランドセーフティ機能を活用して、健全なアフィリエイト広告の運用を提供しています。
具体的にはAIによってページを自動判定し不適切なページをブロックします。
※TRUEアフィリエイト byGMOのNG判定手段

TAのブランドセーフティ機能の説明用画像

 詳細はこちら https://www.koukoku.jp/service/true_affiliate/
 
 

■無料診断のご案内



GMO NIKKOが提供するTRUEアフィリエイトbyGMOは、アフィリエイト広告の掲載面を広告掲載時はもちろん、定期的なチェックを自動で行うことが可能です。
尚、アフィリエイト広告掲載に対するブランドリスクの無料診断も行っておりますので、是非この機会にご利用してみてはいかがでしょうか。

無料診断

 

 
 
 
最後までご覧いただきありがとうございました。
お気軽にお問合せいただけますと幸いです。
 
 
 

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ライター:叶井 裕之(かない ひろゆき)
2014年にGMOインターネットグループへ。アフィリエイト広告のセールス・コンサル、アライアンス等を経て、現在は、事業・業務改善などの企画・構築、DX人材育成関連の企画・構築、slack社内活用推進などに励む。2022年G検定取得。
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