「検索エンジン?SNS?」Z世代が利用する情報源の新常識
かつて「ググる」という言葉が代名詞でもあったWeb上での情報収集行動に変化が起こっています。
図1はZ世代女性がコスメ、ファッションの商品情報や飲食店情報を調べる手段の調査結果(2024年6月GMO NIKKO調べ)です。
いずれにおいてもInstagramが検索エンジンを上回っており、彼女たちにとって商品の購入やサービスの利用を検討するのに欠かせない情報検索ツールとなっていることがわかります。
図1)Z世代女性の情報検索手段 ※GMO NIKKO調べ
一般的に、検索エンジンの場合は利用者の約80%は検索結果の1ページ目までしか閲覧しないといわれています。
それではSNSの場合はどうでしょうか。
Z世代への調査(図2、図3)の結果、性別やメディアの種類によってバラつきはあるものの、かなり深くまで結果を閲覧していることが見えてきました。
図2)Z世代男性のSNS検索結果 閲覧深度 ※GMO NIKKO調べ
図3)Z世代女性のSNS検索結果 閲覧深度 ※GMO NIKKO調べ
SNSの場合、外部サイトに遷移することもないので、より多くの投稿情報を調べ、その中で知識を深め比較検討しながら購入商品や利用サービスを決定していくことが推測されます。そのことも検索結果をより深くまで閲覧する行動につながっているのかもしれません。
- ライター:神津 洋幸(こうづ ひろゆき)
- ストラテジックプランナー、リサーチャー。Webプロモーションの戦略立案、Web広告効果の分析・オプティマイズ、各種リサーチなどを担当。前職はマーケティングリサーチ会社にて主に広告効果の調査・分析・研究業務に従事。2004年より現職。
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