メタバース活用の一歩目!3D空間はどうやって用意する?
今回はメタバース活用の検討段階にいる方を対象としたコンテンツとなっております。
また、本記事ではメタバースをオンライン上の3D空間内でコミュニケーションが行えるサービスを指します。
メタバースを作るためには以下、2つを用意することが必要になります。
・オンライン上の3D空間
・コミュニケーション手段
今回は3D空間についてご紹介します。
メタバース活用の一歩目としてご一読いただけますと幸いです。
▼目次
・3D空間活用
・3D空間種類
・各3D空間のメリット/デメリット
・初めての3D空間作成
・終わりに
▼3D空間活用
2D(現状のWEBサイト)と3D空間の大きな違いは現実世界と同等の体験を提供できることです。
実物大の商品を使ってみることや、ジェスチャーや表情でのコミュニケーションなど現実同様の体験が可能です。
現実世界と比較しても3D空間を活用するメリットは大きく3つあります。
・現実世界では不可能なことを実現できる
実在してない商品の展示などはもちろん、空間の拡張や差し替えも自在に可能です。
・場所や時間の制限がない
オンライン上での体験になるため、インタネットが繋がる時間/場所ならいつでもアクセス可能です。
・ユーザーの行動データが取得できる
ユーザーの導線や視線など3D空間ならではのデータ取得ができます。
課題としてVRゴーグルが普及してないため、PCやスマホでの体験が多く、あくまでも現実に近い体験にとどまっています。
それでも、2Dと比べると遥かに現実に近い体験ができるため活用余地は大いにあると言えます。
▼3D空間の種類
3D空間は「フル3DCG空間」と「デシタルツイン」の大きく2つに分類できます!
1. フル3DCG空間
イメージはゲームです。好きな空間や実際にはあり得ない空間を自由に作成することができます。
宙にものを浮かすなどの物理的に不可能なものや、実在しない商品を配置することも可能になります。一般的なイメージは「メタバース空間=3DCG空間」なことが多いです。
2. デジタルツイン
イメージはGoogleマップです。現実世界から収集したデータを元に同じ空間を作成します。
現実と同等の内容を3D空間で体験できるため、賃貸の内見や工場のバーチャル見学などで活用されています。
▼各3D空間のメリット/デメリット
・フル3DCG
メリット:イメージ通りの空間を作成できる
1から空間を作ることができるため、どんな空間でも作成することが可能です。
デメリット:工数/コストが高い
作成に時間がかかる上にイメージのすり合わせが難しいため、デザインや質についてやり取りが増え工数やコストが増える傾向にあります。
・デジタルツイン
メリット:工数/コストが低い
デザインや1からの開発が不要なため、比較的安価に作成が可能です。
デメリット:現実空間に依存する
現実空間をそのまま3D空間にするため、夏と冬で大きく雰囲気が変わる空間などは定期的な作成が必要になります。
▼初めての3D空間作成
まずはデジタルツインでの3D空間作成をおすすめします。
初めてで、フル3DCGにトライすると、どういうものが作れるかなどが分からず完成形のイメージが揃わないまま進めてしまい、質に満足いかないことや、修正が増え工数・コストかかることが多いです。
デジタルツインであれば完成形=現実空間なので上記の問題は起きません。
また、完成した3D空間を実際に活用してみて3DCGで必要なものを追加していくことで実現したいことに近づくことができます。
3D空間の成功パターンが確立されてないため、1つずつ検証しながら進めることをおすすめします。
▼終わりに
3D空間といえば、フル3DCGをイメージされる方が多いかと思いますが、まずはデジタルツインでトライするのはいかがでしょうか。
GMOメタバース ラボでは、ユーザーにとっても、企業にとっても新しい価値を提供できるようメタバースビジネスの研究・分析やメタバースを活用のご支援を行っています。
メタバースの活用方法がわからないときや、現状のやり方に限界を感じたときは、是非、GMONIKKOに一度、ご相談ください。
- ライター:吉田 一貴(よしだ かずき)
- 2015年GMONIKKO新卒入社。
コンサルティング本部でマネージャーとして従事。
累計運用額39億、8年連続社内表彰18回受賞。(22年時点)
今までのやり方にこだわらない、新しいアイデアや選択肢が評価されている。
プライベートでは大道芸人として幼稚園や保育園で子どもを笑顔にしています。