クリアな視界で未来をミツメル…!占いを起用したプロモーションがユーザーコミュニケーションを活性化 ~シンシア様ワタシミツメルプロジェクトご支援事例
[左から シンシア 松井様/シンシア 松田様/ GMO NIKKO三代川:/GMO NIKKO 吉田]
弊社運営のサービス「メタバ占い byGMO(詳細URL)」が、
カラーコンタクトレンズの製造・販売を行う株式会社シンシア様のリアルイベント「ワタシミツメルプロジェクト2024」
へ占い師の派遣をさせていただきました。
今回はこの取り組みを通じて、シンシア様の課題解決にどのようにつながったかを、弊社営業三代川、メタバ占い byGMOの吉田が、ご担当者の松田様、松井様にお話を伺いました。
Z世代の“自由”を応援する「フェアリー」ブランド
三代川:
最初に、御社のブランド「フェアリー」について、どういった世界観をもっているのか、ブランドメッセージを教えてください。
松井:
「正解なんていらない」というメッセージを掲げています。固定概念が押し付けられやすい世の中で、一人ひとりの個性に寄り添い、受け止められるブランドでありたいと考えています。「絶対などない、自由に表現していいんだよ」ということがブランドの一番大きなメッセージとなっています。
三代川:
3年目となる「ワタシミツメルプロジェクト」ですが、プロジェクトのスタートと、実施の目的について教えてください。
松田:
2010年に発売されたカラーコンタクトレンズ(以下、カラコンと表記)「FAIRY 1day」がスタートとなり、ブランド自体は10年以上前からあるのですが、今のカタチになったのは2022年3月からです。簡単に言うと、リブランディングをおこないました。その際に、「正解なんていらない」をテーマにしたコミュニケーションが開始しました。
私もZ世代の一員なのですが、ブランドターゲットであるZ世代の傾向として、自分らしく生きたいと思いながら表現を迷ったり、大人の視線を窺ったりするなかで、無個性化が進んでいる一面を感じていました。そこに対して、自分の個性や「好き」を自由に表現していってほしい、その背中を押したいという気持ちから発足したのが「ワタシミツメルプロジェクト」です。
弊社のカラコンの特徴として、瞳を際立たせるラメが一番の強みなので、使うことによって、ユーザーの毎日がキラキラ楽しくなって、一日をワクワクした気持ちで過ごしていけるような変化が起こってほしいという願いがこもっています。
当初より、Z世代のインサイトと、フェアリーが持っているブランドコンセプトを掛け合わせたときに浮かんできたイメージがあったので、キャンペーンというよりコミュニケーションを軸としたプロジェクトにしたいと考えていました。
[始終笑顔でチームワークの良さが伝わってくるお二人]
トレンドに敏感なZ世代に刺さるカラコン
三代川:
以前のフェアリーと比べて、ターゲットがガラッと変わっているように感じましたが、いかがでしょうか。
松井:
「シマ―リングシリーズ」というラメを使った商品がシリーズとして立ち上がったのですが、当初は、想定ターゲットに対するコミュニケーション設計に課題感がありました。そのあたりも、ブランドとして、どういう価値を提供できるのかと改めて問い直し、リニューアルが進んだ経緯です。
三代川:
ターゲットをZ世代にフォーカスされていらっしゃいますが、そのZ世代に関して、フェアリーがどういった価値を見出し、どういった価値を提供したいと考えていますか?
松井:
一番バリューを上げたい商品は、先ほどお伝えしたシマ―リングというラメを使ったカラコンで、で、製品特徴も際立っているため、Z世代も含めて、トレンドにアンテナが高いユーザーがターゲットになると考えて組み立てています。ファッションやメイクを楽しんでいる人が多いのが、うちのユーザーの大きな要素の一つだと捉えています。
ユーザーとの深いコミュニケーションに課題感
三代川:
「ワタシミツメルプロジェクト」は、今年を含めて3回目ですね。
弊社からは、リアルイベントの設営、メタバ占い byGMOからの占い師派遣、WEB上での診断コンテンツ「パーソナルアワー診断」を提供させていただきました。
イベント概要リンク(https://www.sincere-vision.com/news/240809/)
三代川:
ご提案前にも、イベント前の懸案事項をヒアリングさせていただきましたが、以前のイベントに対して感じていた課題感を教えてください。
松田:
昨年もGMO NIKKOさんにご一緒いただきましたね。前回の良かったところは、フェアリーで初めてのリアルイベント実施でしたが、ユーザーや興味を持ってくださった方々と対面で交流できた点、フェアリーというカラコンのブランド名をアピールできた点です。
反面、ブランド認知に重点を置いていたので、韓国プリクラのイベントを実施しただけで終わってしまったといった印象がありました。ですので、今年はカラー名やパッケージを覚えてもらうといったような、製品に寄ったコミュニケーションができればと考えていました。販売に繋がる施策を展開していただくようにお願いしたのは、そういった背景からです。
[施策×分析でブランド力を最大値に…!観察力が松田さんの武器]
占いがZ世代とのコミュニケーションの起爆剤に
三代川:
なるほど。その課題感をお聞かせいただいたうえで、弊社からいくつか企画提案させていただいたのですが、最初に「占い」と聞いたときに抱いた印象などがあったら教えてください。
松井:
私は、昨年おこなった施策で、Z世代のターゲットから「良かった」という反響があったプリクラもいいと思ったのですが、「占い」という切り口を伺ったときに、「絶対に女性が好きなコンテンツ」だと思ったし、プリクラよりも熱量が高い人たちが多いと思ったのでいいと思いました。
三代川:
「怪しい」といったような抵抗感はなかったですか?
松井:
実は「怪しまれたくない」っていう気持ちは少しあって、心配していた面もあります。もし、ただ単純に占いサービスの提供ということであれば、少々怪しげに見えてしまったかもしれませんが、カラコン「フェアリー」ブランドとの掛け合わせで実施するというお話だったので、クリアできそうだと思いました。
三代川:
安心しました。ちなみにお2人は、占いはお好きですか?
松田:
私はかなり好きなので、ご提案のときもいいなと思いつつ、見る人によっては怪しいと思われるかもしれないという懸念はありました。占いは、有効性が疑問視されたり、ネガティブな印象もあるので、それらがマイナスに映らないようにというのは一番気にしました。
幅広い年代に展開されているエンタメであるからこそ、Z世代を中心にターゲティングするのが難しそうだという点は相談させていただきましたね。
松井:
私は、そんなに好きな方ではないんですけど、簡単ならやってみたいという気持ちはあるので、占いに対して、私と同じくらいの熱量の人が「面白そうだから行ってみようよ」という感じで、集客につながりやすくはなるのかなというように考えました。
三代川:
お二人は別の視点をお持ちだったわけですね。プロモーションを実施してみて、占いイベントに対するお客さんのリアクションはいかがでしたか?
松田:
めちゃくちゃ盛り上がってましたよ!占い師さんと友達みたいにお話している方もいて、内容は聞こえなくても、ブースから賑やかな声の感じは常に聞こえてきていました。人によっては「相当刺さりました」って言って出てくる人もいたし、みなさん、入ってきている以上、占いに対してポジティブに捉えてくださっている方も多かったですね。シンプルにこのイベントを楽しんでいることが伝わってきて、それが最高にうれしかったです。
[カラコンの魅力を熟知した松井さんは対話力が高い]
松井:
私は、Z世代との相性がいいなと思いました。占い自体、初めてですっていうかたが多くて意外でした。若いZ世代向けだからこそ、初めて占いを受けたという経験が発生していて、商品を知ってもらうだけでなく、機会創出できた点もうれしく感じました。いい組み立てだったと思います。
三代川:
盛況ぶりが伝わってきました。冒頭でお話された課題は解消できたでしょうか。
松井:
はい。昨年のプリクラでは、「製品に寄ったコミュニケーション」を深めるのがなかなか難しかったのですが、ここを自然にクリアすることができました。占い師さんの鑑定後、ラッキーアイテムとしてのカラコンカードを占い師さんからお渡しいただき、その後、私たちから商品特性の説明と、一人ひとりの目の特徴に合わせたカラコン診断をさせていただきました。
占い師さんが、会話をする雰囲気や土台を作ってくださったので、来てくださった方々に、私たちの商品説明を聞いてもらいやすく、こういったプロモーションこそ、リアルで実施する価値があったと言えると思います。イベント来場者の方限定で配布したクーポン経由の購買も発生していて、製品特長をうまくコミュニケーションできた結果だと感じています。
- ライター:倉嶋 理絵(くらしま りえ)
- GMOクリエイターズネットワーク所属 進学予備校、広告代理店勤務を経て現職
大手百貨店/家電メーカー/旅行代理店/行政機関など
異なる領域でコピーライティング・原稿編集を担当