LINE公式アカウントの費用対効果問題 ~メッセージ出せば出すほどお金が掛かるし友だちが減る!?~
はじめまして。LINE公式アカウント関連のナレッジおじさんとして奮闘中の元営業部長相川です。元営業なのでどうしても推しが過ぎる点はご容赦ください!
■「LINE公式アカウント」は高い!効果に見合わない!?
ご存知かも知れませんが、2018年12月にLINEの法人向けアカウントのリデザインがありました。リデザインとか、略してリデザ!なんて言われると何だかカッコよさげですが、要はサービス内容の変更と統合です。この事により、「LINE公式アカウント」「API型公式アカウント」「LINEビジネスコネクトアカウント」「LINEカスタマーコネクトアカウント」「LINE@」と名前を覚える事すら困難だった5種類のアカウントが統一されました。いまだにLINE@との記載をお店やサイト上で見掛けますが正しくは「LINE公式アカウント」です。皆さん、見掛けたら教えてあげてください。
話を戻します。名前が統一されただけではなく、レポートの充実やメッセージ配信機能の強化、LINE広告とのデータ連携機能追加など、素晴らしいプロダクトに成ってきています。が、しかし、弊社が運用支援をしていたクライアント様や、もっとLINE活用をしたいと前向きな一定規模以上の企業様には、改善ではなく改悪と捉えられる方が多数だったと思います。
どこが改悪だったのか?
① 0円からアカウント開設と運用が出来るようになった
② メッセージが従量課金制で45,000通を超えた配信は1通~3円になった
上記2点は、一見すると良い点に見えます。リデザイン以前は「LINE公式アカウント」を持つには友だち数が多かろうがゼロであろうが、月額250万円が最低でも必要でした。一方、スモールビジネスの企業様や、これから立ち上げるフェーズのアカウントにとっては、始めやすく障壁が低くなったので改善と言えます。しかしながら百万人規模以上の友だち数を誇る大手企業アカウントにとっては、同じ数のメッセージ配信をすると、従来の2倍近いコストが掛かるという改悪以外のナニモノでも無かったのです。
■メッセージは出来るだけ送らないが正しい?
このような背景もあり、以前の記事でご紹介した「Messaging APIツール」なるものの必要性と有効性が、よりクローズアップされました。
以前の記事
LINE公式アカウントで投資対効果はあがるのか? ~進化した1to1コミュニケーション~
詳しくは以前の記事を参照頂ければと思うのですが、全員に同じメッセージを送り続ける世界から、誰に何を届けるのかというマーケティング発想に基づいた世界へ突入してしまったのです。配信ターゲットを絞り、メッセージ内容に関連性を持たせることでCTRやCVRを上げて費用対効果を高める事が必要となったのです。
弊社もMessaging APIツール「TRUE コネクトConnect byGMO」なる自社プロダクトを開発、進化をさせながら、これを利用しLINE公式アカウントの運用支援を行っております。具体的には、アカウントの目的と運用KPIを設定し、配信内容の設計、制作・配信の実行、分析をサービスとして行っております。運用型のリスティング広告やディスプレイ広告に近い感覚と緻密さで運用しないと、費用対効果を語るには難しい状況が現在でもあると思っています。
■知る人ぞ知る「LINE公式アカウント」不都合な事実と使える事実
さて、前述のMessaging APIをつかった効率の良いメッセージ配信をしたとて起こりうる、不都合な事実があります。言いにくいのですが、それは、「必ず友だちが減る!」という事です。現実の世界だと辛いですがLINE公式アカウントの友だちは必ず減っていきます。友だち百万人規模のアカウントで自分に必要ないと感じさせるような全配信を行うと、一撃で町の人口くらいの友だちが減ります。そうです、通知オフならまだしもブロックをされてしまうのです。この対処法に関しては、別の機会でご紹介やご提案をさせて頂くとして、あるクライアント様の責任者の方は友だちの減りに堪えられず、もうメッセージ配信を一切しない!とのひと声を発せられた事が蘇ります。
一方、とても使える事実・事例も存在します。この事実は弊社のツールの開発にも反映いたしました。先月に実装した「セグメントリッチメニュー」と言う、私も夢にまで見た機能であり、LINE公式アカウントを活用する上でかなり有効なものです。まずリッチメニューとは、個人のアカウントにはありませんが企業のアカウントを開くと、下部にある複数の画像で構成された行動喚起(CTA)を促すナビゲーションボタンの事です。皆さんも見たことや押したことがあると思います。さらにLINE固有の機能だとリッチメニューは固定なのですが、弊社ツールの「セグメントリッチメニュー」を使うとユーザーごとの出し分けが可能になるのです。
実はこのリッチメニューを制するものがLINE公式アカウントを制する!と言っても過言ではありません。ごめんなさい、少し言い過ぎましたがそれはなぜか?下記のような事実・事例があり、概ねどのアカウントにも当てはまる傾向です。
【リッチメニューのスゴイ使える事例】
・公式アカウントからの資料請求数の70%がリッチメニュー経由
・公式アカウントからの申し込みの62%がリッチメニュー経由
・公式アカウントからの売上額の約8割がリッチメニュー経由
・「セグメントリッチメニュー」導入後、資料請求数が2.8倍に
これを知ると、公式アカウントを活用や設計する上での、リッチメニューを慮る事は大きなアドバンテージとなるに間違いはありません。そしてしつこいですが、弊社ツール「TRUE コネクトConnect byGMO」ですとわずか月額5万円でこの機能を付ける事が出来ます。今ならツールのご提供にとどまらず、私含め精鋭のメンバー達での設計・運用のご提案を差し上げますので、是非ともお声掛け頂ければと思います。
- ライター:相川 晋五(あいかわ しんご)
- 2001年入社。インターネット広告・webマーケティングの黎明期より、各種メディア・プラットフォームを駆使したクライアントの課題解決に携わる。webマーケティングが進化する変遷での経験とこれからを予測した課題解決策の立案実施がミッション。近年では、LINEを中心としたプランニングと自社ツールのマーケティングに従事している。